[質問]歯を抜いたらブリッジや入れ歯にするものと思っていました。インプラントとはどう違うのですか?

 歯を抜いた場合の治療法としてこれまで一般的に行われたきたのは、ブリッジと部分入れ歯です。

 連続して抜けている歯が奥歯で二本、前歯なら四本まではブリッジにして、これを超えた場合は、部分入れ歯になります。

 ブリッジも部分入れ歯も違和感を少なくするために、さまざまな改良が加えられてきました。それでもどうしても解決できない問題点があります。

 まずブリッジは、むし歯でもない両隣の歯を削らなければなりません。つまり、健康な歯を削らなければならないということですから、抵抗を感じる方が多いのは当然のことです。

 また部分入れ歯には、床(しょう)という合成樹脂でできた土台があり、これが歯茎の上にかぶさるようになります。さらに入れ歯の端にはクラスプと呼ばれる金属製の爪がついていて、これを天然歯にひっかけることで固定するようになっています。取り外しができるので口腔内の清掃は楽ですが、どうしても違物感が気になります。

 この二つの治療法に比べてインプラントは、健康な歯を削る必要もなく、異物感も天然歯とほとんど変りません。これまで入れていたブリッジや部分入れ歯をインプラントに替える方が増えているのも、インプラントのすぐれた特性にあるのです。


健康な歯を削らなければならないブリッジ(左)と違い、なくした歯だけを補うインプラント(右)。

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