インプラントの説明をしていてまず最初に聞かれるのが、「痛くはありませんか?」です。骨に穴をあけて人工歯根を植えるというのですから、当然といえば当然の質問ですが、基本的に骨には痛みを感じる痛覚がありません。
確かに骨折して大変な痛みを経験された方もいらっしゃいますが、実は骨折の痛みは骨が痛むのではないのです。骨折は文字通り骨が折れるわけですが、その際、骨の回りの組織(筋肉や皮膚など)にも大変なダメージを与えます。くどいようですが、骨に痛覚はありません。つまり、骨折の痛みは周りの組織の痛みなのです。骨に穴をあけても痛くないことは、これでおわかりだと思います。
骨に穴をあける前に行う歯茎の切開、つまり痛みを感じる部分については、例えば麻酔も歯茎への表面麻酔や、ハリ麻酔などを使いますから、痛みをほとんど感じることなく寝てしまう方もいるぐらいです。
「それでもコワイ!」と言う方には、笑気ガスがあります。まるで笑ったような顔になるほど筋肉がリラックスすることからつけられた名前でもわかるように、不必要な力が抜けて、ホロ酔い気分で治療が受けられます。さらに東洋医学を応用したツボへの刺激などで、術後の痛みや炎症を押さえますから、痛みへの対策は万全と言えます。