西村先生、大変ご無沙汰しております。
私は相変わらず達者で、週6日の稽古を続けております。 そして、これまた相変わらず上達はしておりません。 上(高段者)に叩かれ、下(若者)にも叩かれ、あまりの不甲斐なさに悪夢を見ているような始末です。 これはひとつの苦行であるからと納得して日々の稽古に励んでおります。
先日、NHKでインド大沐浴という番組がありました。 行者が、ガンジス川源流の氷河に坐っていました。 気温はマイナス5度だというのに裸でした。 取材班が、なぜそのような苦行を続けるのですかと聞いたところ、「わしはもう死んでいるのだ...」と答えていました。
また、ある行者が何十年も右手を上げるという苦行をしていました。 同じ質問に対して「あなたもやってみればわかる。言葉で聞いたところで何にもならない。」と答えていました。
そういう行者から見れば、私の剣道は大層甘い苦行であると納得した次第です。
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