京都剣道の統括・・・その一
皆様と元気な顔を合わせられて西村は幸せな一時を過ごさせて頂きました。
原田源次先生 西村の命の恩人です。 いつも暖かい助言と指導を頂きあり難い存在です。 先生との稽古は一期一会の心境の稽古です。 恩返しは先生から見事な一本を取ることです。 今回は面を打つだけの・・・これだけの稽古を1/3の時間は避けました。 先生のあの静かな攻めは入りに同調をし、なおかつ面に出ないで面を捧(ささ)げました。 そうすると、返し胴は見事に決まりました。 これは先日の永松陟範士にも決まりました。 西村のこれに対応出来る人はほとんどいないようです。 先生と攻め入りの同調から、右膝で先を取ろうとしたのですが。 先生の面の引き立て面の稽古の意思を感じ止めました。 左拳の動きを『一瞬の我慢比べ』と思いましたが、なかなか先生相手では難しかった。 今回の収穫は素晴らしい『摺り上げ面』を頂いたことでした。 特に京都での先生の剣の冴えは他では見られないほど冴えています。 この冴えた摺り上げ面は剣道はここだ!と感じました。 先を取って攻めあげ、体を静かに前に進め相手に面を引き込み打たす。 西村の六分の前進距離に対し、先生は三分の前進しかしない。 やや遠いと感じる相手(相手の前進距離が短い)、呼び込まれて身体と竹刀が伸び切り始め、体も竹刀も偉力が落ちかけた時、先生は残りの一分で摺り上げ面を打つ。 ここでのコツは、相手が面が打てると思って打たすとだ。 相手を真っ正面打たせ、自分を突き抜けて行くように打たせる。 その為には、相手の左足の押し出しが始まるまで、面を見せてそこの位置に誘導する必要がある。 これも我慢なのだ。 相手が確信を持って面に出るや否や、体を右に捌き自分の左横を通過させる。 相手は目標を失い身体が伸びようとし、竹刀の力も弱くなる。 ここをスッと摺り上げて面に竹刀を落とす。 横から見れば出来レースなのだ。 原田源次先生が言った。 「先を取って入ること。 間合いが大切なこと。」 この二点を教わった。・・・・西村には得意の技ではあったが、やっと真髄を知った様な気がする。 西村がかって左足が蹴れない時、斬り落としに開眼しました。 相手の竹刀の力が減衰期に入った時に、切り落としをする。 基本的に全く同じだ。 体を左に捌く斬り落としも考えて見よう!!!!!!!
岡田さん 右手の引きはほとんど見られなくなりました。 井桁崩しに近くなっているようです。 西村の知っている以前の剣道とは格段に違います。 大きな成長が見受けられます。
未だ少し有りますが・・・・岡田さんのこの一瞬は見事に早いので、ほとんどの人は一瞬居つくかもしれません。 一つの明確な回転の支点を持つのは武術的には致命傷です。 原田流のズルズルと竹刀が相手の面に延びていく。 井桁崩しが肝要かと思います。 この方法を身に付ける方法は一つです。 左拳をヘソの下に納、左腕の内側が全部が胴の接していることです。 左手の拳の位置が高いと、左拳を下方へ右拳が上へと柄の中央で竹刀の回転軸が出来ます。 これが右手の屈筋(上腕二頭筋)を使ってしまう理由です。 前述の位置に左拳が来ると、さらに拳を下げることは不可能です。 ただ前に押し出すだけです。 気になった点・・・構えで右手のを絞りすぎ一本の棒の様に伸びていました。 相手の心が動き、心が打てと命じたとき、左手が押して手になります。 この瞬間、右手は緩めてになり、竹刀はベストな位置に前進上方へと自然な移動回転支点(軸)を持ちながら、結果的に振り上げた形になります(実は押し上げたのですが) 右手を搾り過ぎると自由な前進上方への支点がなくなり、」固定された一点支点になってしまいます。 それも柄の中に回転軸を持つので屈筋に無理が来ます。 誰かに注意を受けた様ですが、かっての西村も当時警視庁の首席師範(渡邊先生?)に注意を受けたことがあります。 「打とうとするとき、左拳を右後方へ引く癖がある。」 これだと、相手に起りが(完全なおおげさな予備動作)見え、しかも左手の動きが後ろ前と二拍子になります。 これを直したとたんに左手の押し出しが軽く一瞬に出るようになった。 腰の動きが一瞬に左手に伝わります。 今のままでは、右手が伸び切って右手首が支点になり、左拳で調子をとることになる。
大切なことがもう一つあります。 岡田さんの面は胸を張ってヒジを思いっきり絞って打っています。 これでは腕力打ちになってしまいます。 打った時は息を吐き、肩を出来るだけ前に出し絞り、胸が両肩で絞り込まれ、抱き込まれるようにし、(肩甲骨を最大限に開く)両手が肩から前に抜ける位に前に出し絞ります。 構えでは肩甲骨を背骨の方へ引き、小胸をだし、両肩を引く。 打ち切った時は全く逆の状態になっている。 いわゆる胴体力、体幹の筋肉を使った方法です。 武術は重力の利用、インナーマッスル・体幹の利用、伸筋の利用の身体動作です。 【ベスト・・・高岡先生の表現】の緩やか、かつ瞬発力を養うトレーニングをしてください。 この間は歯の話よりこの話をした方が良かったかもしれません。 京都のでの座談会は本来は武術的身体理論の剣道への応用口座を目指したものですが、お酒が入りにぎやかな座談会になってしまっています。 いつか、砂風呂で裸で説明したような機会を持ちましょう。 一泊する必要がありますが。
尚、歯については全顎的な治療を見せて高額な話をしましたが、一本の歯を治すだけで良い効果を得られると思います。 今までは会ったついでに、親切で診ただけでしたが、患者者として来ていただければ、それなりにしっかり診断をいたします。・・・受付に言ってください。
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