西村は健康管理程度に剣道を楽しんでいます。 最近、剣道で感じることは過去の掲示板で書いたことに近いので遠慮をしています。 今回は白鳥さんの四段合格にカナダの『熊さんのつぶやき』が参考になった書いてあったので、熊さんのHPを紹介します。
白鳥さんの文章に 『西村先生掲示板に、熊さんのつぶやきというページがありました。 これだと思いました。』
カナダ・・・養心館道場・熊さんのつぶやき http://www.youshinkan.com/jpn/index.htm
日本では忘れられようとする剣道の原点の稽古・修業をする道場がカナダにある。 熊さんのつぶやきには、日本人の侍がカナダの地で命がけで剣道を教える熱いものを感じずにおれません。 日本の剣道がスポーツ競技化され続け、剣道の本来の良さを損なっていく様を熊さんのつぶやきから感じることでしょう。
日本では強いこと、優勝者であることが雑誌で取り上げられますが、紹介されている文章、当事者の話・・・誠に立派です。 しかし京都大会でこの人達が立派な剣道をしているかははなはだ疑問です。 京都大会で彼らを見て、西村はガッカリすることが多いのです。 なるほど竹刀競技では最強の強さを誇り、優勝者となったでしょうが、立派な剣風との両立はなされていないことが多いのです。 中には両立をされて、見ほれる剣道家を発見します。 この人の立ち会いを見た時は本当に嬉しいです。
賭事に勝つ秘訣! 「嫌らしく毛嫌いされるほど相手に食い下がり、相手の根負けに引きずり下ろすこと。」
試合に勝つ秘訣! 「剣道であることの意識を捨て、ただ該当部位に竹刀を当てる競技と割り切ること。 その為にはなりふり構わず身をかわすこと。 勝つことのみに執念を燃やすこと!」 優勝者の裏に潜む根性の嫌らしさ! 剣術なら命を守る為に必要だ。 しかし、剣道ではどうだろう。
徳島の大沢先生に褒められた時がある。 大沢先生に稽古をいただいた後のことだった。 この稽古風景はビデオに撮ってある。 大沢先生「君!もう八段に受かるよ!」と言われた。 西村「昨年七段に合格したばかりです。と言った。 その後の飲み会のことである。 大沢先生に御酒も入っていたこともあるからだろう。 「俺の剣道の試合について、あれこれ言われていることは良く知っている!知っててやっているのだ。 俺を明治村に推薦してくれた先生の恩義に報いる為に、必死に結果を出したかったからだ。」と言われた。 それも、涙を流しながら西村に言われたのだ。 明治村の大会ではこの剣風を貫かれた。 しかし、東西対抗戦の大将の時は剣道家の誇りを懸けた見事な剣風で勝たれた。
日本では試合剣道、稽古剣道、受験用の剣道、お楽しみ剣道・・・ etc. 巧妙に使い分けられているのが現実だ。 カナダでは『養心館』の名のそのままの剣道が行われている。
25年ほど前に原田源次先生のカナダ(ビクトリア州)へ盛岡市の遠征に西村はついて行った。 我が後輩は医者の卵・歯医者の卵の剣道レベル。 それに引きかえカナダの若者の剣道は基本がしっかりとした見事なものだった。 両者を比較し『これはやばい!』と思ったのは、引率者の高段者の先生方だった。
ハワイで剣道をしたことがある。 皆様、基本に忠実な剣道だった。 赤木(赤城?)先生の指導理念がそうさせたのだろう。
カナダでは羽賀先生、熊さんがそうさせたのだろう。
日本剣道界では、その最高責任者がどのレベルの剣道の使い手、剣風か知らない。 その副の肩書きの先生が全剣連合同稽古で西村の師匠より中央で元立ちをしていた。 見るからにやっとこ六段の腕前と感じたのだ。 面白いことに、懸かる剣道家は自ら打たれていた。 何と剣道家は権威に弱いのかと西村は腹を立てたのだ。 その副の肩書きの先生と稽古をしたが、七段の西村に全く歯が立たないし、たいした剣風でもなかった。 『あなたはそこの位置に元立ちに立つ資格がない。』との意思表示を竹刀でしっかり打ちのめして来た。 後で、隣の師範に「あの大きな身体の西村と言うのは何者ですか?」と聞いたらしい。 この先生は自分の肩書きを自分の剣道の実力と勘違いをしている。 皆さんが遠慮をして相手をしていることすら気がついていない。 今の剣道界は剣道連盟の運営の適格者が、剣道の指導の最高適格者と勘違いしているのではないかと思う。 それを正せない範士八段の剣道家達もだらしがない。
剣道指導の最高の適格者がカナダ・ハワイで指導をしている。 だからこそ、良い剣風が生まれる。
剣道は自分のアイデンティティの確立の一助である。 しかし、一部剣道家は権威に弱く、へつらう傾向がみられる。 そこを忘れないように剣道をしたいものである。
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