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- 千代田木曜稽古12/13 - 西村雅興 [2007年12月13日(木)]
Re:千代田木曜稽古12/13 - 松田恭輔 [2007年12月15日(土)]
劇的な変化! - 西村雅興 [2007年12月16日(日)]



千代田木曜稽古12/13
西村雅興
2007年12月13日(木)
千代田木曜稽古12/13

12月4日全剣連合同稽古の体調は最高だった!
が、師匠と最高の稽古が出来て気が抜けたのか、急に風邪気味、咳が出て軽い気管支炎になってしまった。
もんもんたる体調を妻が見て、パパ気が抜けているよ!油断大敵!と言った。
砂風呂に行ったらどうなのと言ったが、剣道に行って体をリフレッシュした方が良いかと悩んだ。
自宅を出る時、妻が砂風呂、それとも剣道・・・と聞いた。
車のハンドルを持って決めると言った。
結果的に剣道をして、体をほぐす方を選んだ。
体は本調子ではないが、やはり良き緊張感、体を動かす事は良いものだと感じた。
普段見慣れない立派な剣風の人がいた。
松風館で一度稽古をしたことがあるらしい。
岩立先生の元で稽古をしておれば間違いないだろう。
一度、原田源次先生に稽古をつけて頂くように言った。
一度先生と竹刀を交えれば、ここの掲示板の内容が、原田語録の理解が深まると思うからだ。

今日はK先生が六段に受かったと聞いた。
ムチ打ちか何かでしばらく稽古を休まれていた日々が有ったが、稽古を再会すると剣風がガラッと変わった。
ようく相手を見、自分の打ち気を押さえて、ここ!というときまで打たなくなった。
位が出来てきたのだ。
西村はこの変化を高評価して彼に告げた。
しばらくこの気位の高い稽古をされていた・・・・それが今回の合格なのだ。
力は前からあった、しかし六段の剣道では無かった。
彼は受かる前に六段の剣道を既にしていた。
そうすると受かるだろう!

今日は町田のゼッケンで稽古に来た方がいた。
青木さんに聞いて来ました・・・・面打ちを・・・。
そこで西村は理解し、彼に面打ちの極意を授けることにした。
彼が最高の面を打った!
彼は言った、あれが面ならば、今まで打っていた面は何だたんだろう!
西村は言った、面を叩いていただけだよ。
腰の入った面はどうですか?
彼は感激していた。
一度でも最高の面打ちを体が覚えれば、それの反復するだけだ。
格段に剣道の内容が変わるだろう。

さらに50代の男性。
そこそこに剣道が出来るが、如何せん覚悟のある面が打てない。
仲良し剣道の強いレベルなのだ。
彼が面を打っても体を自ら左に抜けていく。
西村が突きを出すと、その気配で気が萎えている。
いつもの指導なのだが
「面を打つときは相手が死ぬか、自分が死ぬか、両方死ぬかなのだ。
打った後の体の当たりを避けて打つ面は面を打ったことにならない。
面を打つときは突かれる覚悟が大切だ。
相手が突いてきたら、突かせておいて一刀両断の面を斬る。
相手から突きが無い前提では、稽古になていない。
相手の突きを覚悟して打たない面は面ではない。
覚悟を持ってた面とは、突くならつけ・・と全身全霊を持って面に打ち込むことだ。
あなたの面には覚悟がない!と言い切った。
彼は何かを感じたのだろう。
その場で、覚悟のある面打ちに変わった。
そして、見事な面を打ち切った。
人生をそれなりに生きてきた人は、自分の人生に映して覚悟を持った。
すると、一瞬に剣道が変わった。
年若い人へ言っても無理な相談なのだ。
着替えの最中に感想を聞くと、自分でも信じられない様な面が打てた。
あんなに速く体が動くとを思わなかった、・・と言った。
本当に自分でも驚いたと言った。
西村が言った。
突きがない、覚悟がない、そんな剣道の面打ちをいくらやっても面を叩き合うゲームでしかない。
三分を残し七分で打って出て相打ちで両落ち・・・これが不合格パターンなのだ。
この三分を吹っ切って、十分の全てで面を打ち切れば、こちらが受かる。
審査員は覚悟のある面を期待している。
審査員はプロだから・・・ここは見落とさない。
ここが六段の合否の分かれ目なのだ。
彼は目からウロコガ落ちた様だ。

礼の後、理事長話した。
出来るだけ良い面打ちを指導し、良き打ち込み台になっていますと言った。
理事長も感心して見ていてくれた様だ。
師匠が強くて弟子を殺す。
師匠が強く、尚且つ引き立てが上手い・・・強い弟子が育つ。(原田源次先生)
西村が出来ることは素晴らしく良くできた、動く打込み台なのだ。
打たせ上手の西村に稽古を付けて貰った素直な人は、直ぐに六段、七段になってしまう。
本格的な面打ちの味を教えあげれば、相手の無意識にしみ込んで行くのだ。

今日の結果、やはり剣道をすると身体の垢が落ちるようだ。
自分の為にもなり、相手に喜んで頂く稽古だった。
しかし、12月4日の後の気抜けには参った!
それほど最高の出来だったのだろう。

追伸:剣道は相手に心に響く一言で、その一瞬に変わってしまう。
   メンタルのウエイトがこれ程大きいのが剣道なのだ。
   しっかりとした人生を歩んでいる人は、剣道と人生観を重ねると誰でも六段   には簡単になれる。
   ただ、稽古ばかりしないで心の問題に気付が難しい。
   深層心理療法のプロの西村にかかると、以外に直ぐに豹変する。



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