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- 原田源次語録その20 - 岩崎敬郎 [2008年4月9日(水)]
それが邪魔をする!!!! - 西村雅興 [2008年4月12日(土)]



それが邪魔をする!!!!
西村雅興
2008年4月12日(土)
含蓄のある書き込みでした。
読んでいるうちに、一緒の車内にいるようなきがします。
岩崎先生の書き込みは天下一品の内容です。

『得てしてその天性のものを
 持っている人間はそれを生かして当たるものだから
 本質のところを突き詰めて行く時にそれが邪魔をする事もある。』

よくある話です。
勘が良く強いで通した剣士が六段に受からない。
勘の良さが剣道になる前に、試合当て競技で当ててしまう。
当てるのはウマイね!それで!・・・が無い。
自分より弱い者が六段になってしまう。
嫌になって剣道をやめてしまう。

範士の先生方は皆様知っている。
あいつは当てっこは上手い!
彼の人生は全てを剣道に懸けているという人なのだ。
しかし、本質を求めようとしないのだ。
彼にとって、当てるには本質を知る必要が無いのだ。
ある先生が10年前に言った。
西村に・・・・もう受かるよ八段に(七段を取った翌年)
彼に言った・・・俺はお前に何を教えているんだろう!
        彼はその人を師と仰ぐが、その人の言葉を全く聞いていない。
彼は本当に強い、どこにも当てさせて、打たせてくれない。
彼の本能がことごとく竹刀、頭を動かし相手の竹刀をよけるからだ。
剣術としては本筋かもしれない。
剣道としては全く品性のない剣道をする。
しかし、彼の天性の能力が発揮しているので、本人は何をしているのかは全くきがついていない。
彼が人生をかけてやってきた剣道は剣道ではなく、剣術なのだ。
八段の先生方でもほとんど誰でも彼を打つことは出来ないだろう。
しかし、彼が八段になることは決してない。
何故ならば・・・・彼のしたいことと、求められている方向性が全く違うからだ。
西村は思う・・・彼の剣術への執着を仕事に向けたら大成功していたと思う。

『天性の素質が邪魔をする。』
彼のおじさんは昭和の剣豪であり、彼はその天性を引きついている。
『本質のところを突き詰めて行く時にそれが邪魔をする。』
その典型かもしれない。

最後に、私は個人的に彼のことは大好きです。
しかし、稽古をするとお互いに見え過ぎて打てないのだ。
だから稽古をしたいとも思わない!

私の姉80歳は武専・薙刀の最後の卒業生。
天皇陛下の前で号令をかけさせて貰ったのだから、同期の一番だったろう。
同年代の日本一と云うことになる。
女学校からなんの予備的準備もなしに武専に入学した。
女学校の先生が武専を受けてみてはどうかと言われて受けただけだ。
私が姉の武専時代の写真を見た時・・・これはプロだ!
それに比べて自分の写真を見ると・・・これは剣道が好きな人だ!
一目瞭然に分かる!
私は姉の1/10ぐらい素質を引き継いだので七段になった。
天性の物が少ない・・・そのかわり剣道の本質を目指すチャンスを頂いている。

姉が帰省し女学校へ行った時、薙刀の先生と向かい合って気合いをかけると、
相手の先生は腰が砕け泣いてしまったと聞いた。
天性の物を持つ人の前では、凡人は形なしと云うとこなのだ。
姉は卒業後薙刀をしていないが、姉は武専で教わった生き方を見事に人生に生かし切っている。
西村が尊敬する生き方の一人である。
武専では術ではなくて道を教わってきていた。



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