岩崎先生有り難うございます。 西村は原田先生と岩手と東京の二つの稽古が出来て幸せです。
最近、西村も63歳にも近づくと、先生の書かれた内容が良く解ります。 相手と十分に対峙して相和した時、相手の全てが響いてきます。 高まりがギリギリに成った時、『捧身』(身を捧げて相手に問いかける為に体を進め、先を掛けます)です。 相手の反応に手が勝手に打つべきところを打っています。 竹刀がそこへすいこまれて行きます! 打つとはなしに、竹刀がそこへ打っているのです。 岡田さんに打ったあの時に小手は手が勝手に打った小手でした。 一昨年の胴もまた同じです。 ギリギリまで我慢をして、後は打たれに体を進め相手がどうするかを問います。 後は身体の防御反応、神妙剣、無想剣に任せます。 そうでないと、あの様な絶妙な打ちは出ません。 今回、若手教師八段に打った胴も同じです。 原田先生流の攻めに反応した途端、これをいつもこれをされていると感じます。 『手は勝手に動くわなあ!しかし足はそうは行かない!』 この足は打たれに出る勇気です。 相手に問いかける勇気です。 しかし、我が身可愛さにそれが出来ない。
一時120人を超える従業員から、この七月から歯科医は西村一人っきり、後は受け付け一人、衛生士三人。 最大規模の歯科医院から、年数をかけて最小単位の歯科医院への変貌をとげました。 西村が長く歯科医を続ける事が患者様への愛。 ストレスを最小にして、長生きをして歯科医をより長く続けるのが自分への愛。 見栄も、義理も、お金も捨て自分の選んだ愛を育んで生きる。 今は何と楽しい事か。 今日の午後は患者様三人、非常に良い仕事が出来た。 約8ヶ月間を費やして、最高の工芸品、命の息吹と若さを与える総義歯が入った。 患者様は感激して目に涙を浮かべながら心からの握手をしてくれた。 歯科医冥利に尽きる・・・生まれ変ってもまた歯科医になる・・・これが天職だ! 西村にとって人生の方がずーっと先に捨て所「打つ前に死ぬ」が出来ている。 剣道が後から追っかけて来ている感じだ。 しかし、今があるのは原田先生からの毛筆のお手紙を頂いたからだ。 それにより自分の生き方をを見直すチャンスを頂いたからだ。 剣道は人生の転機にいつも羅針盤の様に進むべき方向を教えてくれる。 剣道は本当に良いものだ!!!!!!!
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