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- 全剣連合同稽古会11/10 - 西村雅興 [2008年11月10日(月)]
Re:全剣連合同稽古会11/10 - 青木☆北陸・金沢 [2008年11月19日(水)]
Re[2]:全剣連合同稽古会11/10 - 西村雅興 [2008年11月20日(木)]



全剣連合同稽古会11/10
西村雅興
2008年11月10日(月)
全剣連合同稽古会11/10

仕事は3時半で終了予定、4時まで患者様を治療していると、受付が「院長、原田先生が東京へ来られる日ですよ、まだ大丈夫ですか?」と聞いてくる。
従業員は全剣連合同稽古会のことを良く知っていて、この稽古の翌日「院長、原田先生の来られる日はいつですか?」と聞いてくれて、アポイント帳にその旨記載され、午後は患者様は一人3時半終了にしてくれる。
妻も従業員も快く送り出してくれる、幸せな西村です。

原田先生に挨拶に行くと、顔色も艶もよくお元気そうで安心をした。
列に並ぶと、いつも一番手はKさんだ。
一人の人を注目して見続けると、その人の進歩が見える。
今日も良い稽古をしていた。
その後の八段あたりとの稽古を見ていても十分に肉迫した稽古をしていた。

今日の課題は打とうと思わないで、責め合い、自分から捨てて入り先生に問う。
決して自分から打とうとしないことを心がける。
そうすると、意外なことに今までにないよい稽古が出来た。
当たりは弱かったが刷り上げ面が入った。
こんなことは先生との稽古で初めてだ。
先生の小手の上がり鼻を押さえて小手面に入った。
打ち気を捨てると先生にもなんとかなるものだと思った。
最近に無い良い稽古が出来た。

普通はこれで終わるのだが、今日は範士九段の倉沢先生が真ん中に立たれていた。
九段ならば相手にとって不足は無い・・いつも厚かましい思いの西村です。
前に懸かっていった人たちは腕に覚えのあるかなりの人たちだった。
さすが九段!みごとに捌く!自分からも面を打つ。
大正12年生まれ(85歳)とはとても思えない。
見ていると、捌き方が実に上手い、やはり反射の世界で捌いているようだ。
一瞬に返す、刷り上げる、返す、小手を押さえる、相面に乗る。
相手の動きに体が反射的に動くだけに鋭い打が出る。
この辺りは周りの八段よりも冴えがある・・・さすが九段だ!
以前稽古で、見事な刷り上げ面、返し胴、で小手と見事に打たれた覚えがある。
しかし、先生を動かし、しこたま面を打ったこともある。
後の挨拶で、「いっぱい面を打ちおって。」と笑いながら褒めていただいたことがあった。
先生とは相性が良いのだ。

原田先生との稽古と同じで、倉沢先生にも、自分を捨て、捧身で自分から打間に攻め入り先生に問うた。
先生はてっきり面に来ると思い軽く手元が上がった。
しかし、相手が打たないので、上げかけた手元を下ろしかけた。
西村はその瞬間小手を押さえ、先生の竹刀が少し右に寄ったところを面にとった。
普段、西村は小手面の打ちはしないのだが、手が勝手に打ってしまったのだ。
合計4回しっかりとした小手面が入った。
途中別れ際に引き面を打った、後打ちの傾向があった。
先生から「しっかり間合いを取ってそれで打つように。あれは品がない!」
と注意を受けた。
先生が攻め入ろうとすると、それを押さえるとか,攻めに我慢をするとかしない。
むしろ、風を受け流す様に応じ、逆に面を打ちませんか、と軽く打たれに体を出す。
さすが九段!その手には乗らない!乗ってくれれば得意の返し胴なのだが。
稽古が終わった後「八段なのか?」と聞かれて「いえ。七段です。」と答えると「もう八段の腕がある。私の攻めに全く動じない良いものがあり、立派な小手面が打てるのだから、後はあのような面を打たないように。」と言われた。
稽古の後の挨拶でも同じような内容でかなり褒められた。
この稽古はいつも青木君と見学をしているもう一人の先生が見ていた。
(この書き込みを見たら、感想をお書きください。)
この稽古、青木君に見せたかった!!!!なあ!


佐藤博信先生が椎名先生に言っていた。
「今日は参った!」

原田先生を新宿に送っていく車中で原田先生が言った。
「あの後、倉沢先生と話をした。もう少し面をしっかり打つと八段だ・・・との様な話をしていた。」


今日の稽古は出来過ぎだった!
秘訣は・・・・位を決して落とさないことだ!
       攻め合うが決して打って出ないことだ!
       合気になった瞬間『捧身』で,先をとって体を進め
       相手に問うことだ!【打つ前に死ぬ!】
       答えは相手が出してくれる!  
       後は体に任せれば勝手に動いてくれる!
       打ち合う前に勝負をつけることなのだ!
       打ち合う前は「心の押し合い』でしかない。
       竹刀さばきの能力に左右されない。
       鞘の内で決まった勝負を、
       竹刀と打ちという形で確認するだけなのだ。
       鞘の内で勝負がつかない時は『相抜』になる。
       打ち合わなければ剣道でもない。
       肚と肚、人生観の波動の押し合いなのだ。



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