千代田火曜稽古 今日の午後の仕事も満足し道場に向かう。 稽古の前の30分間、体育館のゴルフ練習場でクラブを振る。 レッッスンの受けたのは未だ3回きりだ。 ゴルフの競技には興味はないが、ボールを的確に打つ能力を向上させる、身体能力の向上する自分が好きなのだ。 45年間の剣道に比べれば、竹刀の持ち方を教わり前後左右の足の運びを教わり、素振りの何たるかを教わったところだと思う。 三回目のレッスンで、クラブのフルスイングをみて、先生が掴みましたねと言った。 数多くレッスンを受けた妻よりも数倍上手くなってしまった。 妻が言った「ように上達は先生次第よ。」 まさにその通りだ・・・剣道も同じだ。 ゴルフはお金をいただいて教えるから真剣そのものだ。 これが良い! ゴルフ的身体動作も心の置き所も全く同じなのだ・・・しかし、実際は霧の中で進んでいる。 そこで、「先達はあらまほしきもの。」なのだ。 ダンスもそうだったが、踊れない動きが身に付き出来た快感が好きだ。 ゴルフも同じような快感がある。
さて、今日は小針さんとの稽古。 稽古前に七段の心がけと位について一言話しておいた。 彼はそれを念頭に置き立派な稽古をして、本物の七段に変身した。
今日は後で聞くと四段だと聞いたが、立派に六段の強さがあった。 その証拠に七段が時々、彼に凄い面を打たれていた。 身長は180数センチくらいあるにだろうか、ともかくもの凄い速さの面を打つ。 おそらく試合でもならして来たのだろう。 しかし、西村はこの手の剣士を扱うのが上手いのだ。 ピチピチした魚を捕まえる楽しさがある。 少し長く稽古をしたが、結局彼の竹刀は一本も入らず。 西村の全てが入った。 稽古の後感想を聞くと「、百発百中で打たれました、何ともなりませんでした。手も足も出ない状態でした。 気がつくと先生が目の前にいて、打たされ返されていました。 気がつくと左右胴を打たれただけでは無く面まで、左右胴面と打たれていました。」
小針さんに言った。 「七段になって元に立つと、あんな凄いのが懸かってくるよ! それをサラリと捌けるようにならないとね!」 小針さんが言った。 「凄い!稽古でしたね!」 西村はチョット本気で一本も打たせずに全部打ち取ってしまった。 その後、小針先生は少し苦戦しながらも、しっかりと七段の位で彼と稽古をしていた。
この稽古を見ていた、いつも指導をしている先生が言った。 「先生!私は座って下から見ていたんですが、どうしてあのような体を左に捌く小手が打てるんですか?」
西村は左に捌く体の動きはバツグなのだ。 相手に面を打たせて、左に捌いて胴を打てば相手が誰であろうと百発百中だ。 それはほとんどの人が体を左に捌き小手、胴を打つことが出来ないからだ。 さらに左に捌いての刷り上げ面は得意中の得意なのだ。 これは全て重心の滑落を一瞬に使っての腰の切れによる、武術的身体動作なのだ。 右に捌くのが上手人は多く見られるが、左への捌きの上手い人は少ない。
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