全剣連合同稽古会2/9
今日は十分な時間的余裕をもって武道館へ行く。 午後の患者様は一人、約一時間診療をして四時には医院を出る。 剣道の為に2時間の仕事をしないことになる。 月に一度のことと妻が公認してくれている・・・有り難いことだ!
稽古始めの時、原田先生は風邪を引き強い腹痛が有ったそうな。 今日は体調が良いせいか顔に艶が有り、動きもスムーズであった。 西村にとってこれが一番嬉しいことだ。
原田先生との稽古は何とか先生より後から左手が動く・『不動智』を心がける。 これが上手くいった時は先生の竹刀を捌いて面に当たる。 体は捨てて出ながら左拳は相手を活かしてから動く『活人剣』を心がける。 『捧身』からの『活人剣』なのだ、 今日は良い稽古が出来たと思う。
次は野正範師との稽古 要領は同じで、打には行かない。 体を進めて先生の出方に従う。 それなりに稽古ができた。 稽古後の挨拶の時「貴男は厚みのある稽古をする!」と褒められた。
その次は佐藤博信先生との稽古 いつもは長蛇の列で稽古は難しいが、先生が遅れて来られたので、列が出来る前にお願いした、
胸をえぐるように様に体を深く進め先生の手の動きを待つ。 今回は前回の様には先生が手を動かさない。 (名人は同じ失敗を繰り返さない・・・佐藤先生談) やはり、前回の西村の攻めに乗ってしまったことが頭にあったようだ。 丁々発止と剣のやり取りをしてお互いに楽しんだ。 さて、暮れに原田先生に入った面の打ちをした。 ぐーっと体を入れ、すかさず右膝をぐーっと前に出す。 右足は空中に浮いている。 先生はそのまま打てば返し胴とばかりに受けにかかる。 しかし、ここまでの動きは先生にしみこんだ動きの誘発なのだ。 面と見て受けかけた竹刀が一瞬行き場を失い、正眼に戻そうとするところをしっかり腰の入った面が入った。 先生「お!」とした表情で、良いとこ打たれたとの意思表示をされた。
後の挨拶で「像さんが突進してくるようで、うかつに手を動かすとやられるので気をつけた。」と言われた。 やはり前回はこの時手元を動かし打たれた思いが有ったのだ。 名人は同じ失敗を二度しない・・・佐藤語録 と言うことは・・・やはり前回はよかったのだ。 今回は見事な面を一本いただいた。
この面打ちは原田先生、賀来先生、永松先生、佐藤先生、倉沢先生・・・どの名範士にも通用するのだ。 『身を捨て自らを餌として誘(おび)き出して、後は身体の叡智に任せる!』 剣道は結局ここにつきるようだ。 先ずは自分を空(むな)しゅうして、自ら白刃の下に身を置く勇気、覚悟この修行が剣道と言える。
禅の名僧は剣道家と剣を取って戦って勝てるか? 愚問ではあるが、一つ言えることはその場において死を恐れる心をもっていないことだ。 死を恐れぬ相手を斬ることは至難の業なのだから。
今回、「厚みのある稽古」「像さんが突進してくる」 これは手元を動かさず、体が真っすぐに、体全体でズーンと前進してくる西村の攻め入り、捨て身の入り身を表現されたのだと思う。
剣道は最後は『心法』なのだ。 心技体、一番上に立つのは心なのだ。
イソちゃんとの稽古 竹刀操作にどこか何か違和感が有った。 イソちゃんの竹刀と西村の竹刀の長さは同じだった。 さらに竹の質がかなり固くて重いのだ。 同じ三八の長さで、西村の竹刀より重い! 西村と体を比べると、相撲取りと子供くらいに体の差があるのに、西村より重い竹刀を動かしている・・・これでは竹刀の動きに冴えが出ないのだ。 竹刀(武器・得物)は身の丈に合った物を使う必要がある。 程よい竹刀を使えば尚一層面打が良くなると思う。 三七軽めの竹刀でもう一度面打ち指導をしたいと思っています。 最後の三本は良い面でした!
今日は青森より工藤先生が来られていた。 数日前、原田先生と電話で話した時、全剣連合同稽古会に行くと聞いたので来たとのことだ。 本当に熱心なお方だ。 福岡高校の稽古始めには腰を痛めて行けなかった。 稽古はしていたが、あそこに行くには万全でないと行けないからなあ!とのことだった。 車中、原田先生と工藤先生の話をしたら、彼は床屋さんだから月曜日が休みなので来れた。 来月も月曜日だから来るんではないかな。
原田先生から、管先生の娘さんの話がでた。 男の方は福岡高校に来ている。 娘の方は花巻北高に行っている。 花巻北高は強いからなかなか選手になれない様なことを言っていた。 しかし、なかなか良い剣道をするんだよ!と言っておられた。 お伝えしておきます。 前にも、管がいい!と聞いた後直ぐに管先生の六段合格でした。
良いチームが出来る、明石のときより上を行くかも・・・ 東北地区で優勝・・・ 誰々が良い・・・その先生八段合格(過去8人以上聞いています) 先生の何気ない予言は必ず当たります! 管先生、娘さんが楽しみですね! 原田先生、娘さんの高い素質を見抜いてますよ!
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