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- 全剣連合同稽古会 10月 - 西村雅興 [2009年10月8日(木)]



全剣連合同稽古会 10月
西村雅興
2009年10月8日(木)
全剣連合同稽古会 10月

今日は休診日、朝早く3時間しか寝ないで目があいた。
台風関係のテレビをみて時間を過ごしたが、中途半端な寝覚めで体調が悪い。
最近は剣道をするより、アクアサイズで体調管理に精を出している。
剣道は面白いが体調を管理するにはアクアサイズだ。
2時にスポーツプラザに着く。
腹筋、腰のひねり、スクワット等をして体中の筋肉に刺激を与える。
その後アクアサイズを30分間、サウナ、水風呂と2回繰り返す。
それでも頭にはモヤがかかって本調子ではない。
ただ筋肉は正直で体の動きは軽い。
武道館に2時間前に着いた。
台風の影響で原田先生が来られていないのではないかと思っていた。
来られていなかったら、そのまま帰る予定だった。
車の中でテレビを見たり,瞑想をしたりして時間を過ごす。
ほどほどの時間になったので武道館に入る。
先生のいつもの控え室に行くと、剣道着に着替えた原田先生がいた。
昨日上京されたのだ。
先生の剣道に対する思いにはホトホト頭が下がる。
きっと、台風で家族に引き止められて来られてないと思ったのだが。
お顔を見ると素晴らしい笑顔で咳もなく体調は良い様だ。
前回,『参った!』と言ってもらった時は本調子ではなかった。
今日は本調子だ!
そこで、前回と同じ様に先生に褒められる稽古が出来れば、西村も本物だろうと思い、車に防具を取りに行く。

開始の挨拶の時に先生がいない。
時間をずらせて始めるのかと思った。
稽古が始まったら直ぐに来られて面を着けられた。
それで、並んでいる人はいないので,西村が一番先の稽古になった。
いつもは5番目くらいに並ぶのだが、今日は例外だ。
昨日から先生との稽古に何を考えてするかが課題だった。
結論は、先をとって捨てて入り、さらに二の矢の先で先生の一念を動かす。
二の矢は右膝の攻めだ。 
先生の念が起きたら後は体に任せよう・・・だった。
これは前回の時も同じ思いだった。
ただ、今日は頭がスッキリしていなので自分に自信がなかった。

稽古が始まった。
暫くは両者動かず。
暫くして,先生得意の足からの先で攻め込んでくる。
西村の心は全く動かず、先生の竹刀の先が20p手前で空を切る。
この攻めに呼び込まれば体を出した分だけ、格好の面を打たれるはめになるのだ。
その後,面の合い打になった。
次に,西村が先を取って足から攻めはいる。
先生は体を出しながら見ている。
ここで左手を動かすと、その瞬間先生の手に落ちる。
そこで二の矢を右膝で継ぐ。
先生の左手が少し動き、その瞬間西村の手は勝手に小手面を打っている。
無想剣だ!
その後,先生の攻めに西村動ぜず。
先生が1本と合図をした。
先生の竹刀越しに面が入ったが、手打ちだった。
もう一本と言われた。
今度はスーッと右足から体を捨てて攻めはいる。
さらに右膝で攻めると先生の念が動いた。
その瞬間、西村は面を打っていた。
見事に決まり,先生は納得され蹲踞となった。
今までは同じ様な場面では小手から面に渡っていたが、今回は面のみの打で入った。
一瞬に最小の竹刀の動きで先生の面を捉えていた。
この様な面は初めてだ。
前回よりも進歩した様だ。
頭がスッキリしていないぶん、邪念が入らなかったのかもしれない。
自分を信じておれば体が勝手に竹刀を動かすのだ!
ただ相手の一念を起こし、相手の左拳が動こうとしたら、体が勝手に必要な事をしているのだ。
先生に打とうなんて事は考えていない!
ただ、静かな先生の心に石を投げかけ、波紋を起こす事のみ考えているだけだ。
帰りの車中で「今日は良かった!」とお褒めをいただいた。

濱田さん、少し助言をしたら見事に変わった!
勘の良い人だ。
その調子で頑張って下さい。
足から捨てて入るは出来ていました。
竹刀は重く使わないで,軽く体で動かす。
竹刀は身の内で動かす・・・がヒントです。
南無阿弥陀仏と両手を合わせて打つ・・・がヒントです。

野正先生に並ぶ人が少ない。
小柄な腰のしっかりした人がつかつかと進み稽古をお願いした。
あれ!椎名先生の様だ。
しかし、八段元立ちで立っているはず。
スーッと体を出すと、野正先生がいつもの突きを出す。
相手は先生の手が伸びたのを見計らって見事に面に拝み打ち。
しっかり入っている。
あんな面を打てるのは椎名先生しかいない。
その後数回同じ様な状態が続いた。
こちらを向いたとき,やはり椎名先生だった。
直ぐ後話をした。
彼は言った
「野生先生が空いている。
 もったいない!
 先生の本質を皆さん理解していないのだ!」
まさにその通りなのだ。
先生の突きを嫌い払って打ったり、先生の竹刀に意識を取られて稽古をすると・・・先生は直ぐに蹲踞をしてしまう。
体から攻め入り、先生の迎え突きをもろともせず、捨てきって面を打てば褒めてもらえるのだが。
皆様は自分を可愛がりながら先生と稽古をする。
そうすると、直ぐに蹲踞で終わりになってしまうのだ
先生の最高の励ましを理解出来れば良いのだが。

轟先生と少し話をした。
彼こそ八段にふさわしいと思うのだ!・・・西村の意見。



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