千代田火曜稽古に行く
いつも指導をしている人はその成長がはっきりと分かるのが嬉しい!
剣道はいつ打つか?そこを教えている。 相手が心静かな時は入らない。 打って行けば読まれている。 相手の動く所は入るが、それを見ては間に合わない。 ではどうすれば良いか? かって、岡憲次郎先生に言われた。 なかなか良い剣道をする。しかし、あそこまで入って打つなら、相手を動かす算段をしなさい。 そうです!相手の心を動かす算段なのが攻めであり、打つ機会を作る事なのだ。 しかし、それが難しい!
打つぞと攻め入れば,腕が近いと我慢されてしまう。 足からスーッと入りたいが,右足の体重を抜く時に一動作が必要になってしまう。そこを読まれる。 西村の動きは新幹線の最初の動きに似ている。 腹の中で重心が前に動く,この重心がお腹の外に出ようとする時、右膝を緩めている、その後右足が床を滑り始める。 初動は重心の滑落を使っているからマイナスの筋肉作用から始まる。 映像で言えば『フェード』と言う動きになる。 かなり腕が上がった相手には、この右膝のゆるめで誘い出す。 もう少し強く,勘が良くなるとその手に乗らなくなってくる。 そこで、打ちませんかと体をスルリと滑りこませようとする。 このとき、右足は床を滑っている。 ここで,打気があると体が右足に乗っていて抜く事が出来ない。
打気が強いと四分六で体が右足に乗ってしまう。 打たれに出ると、左足が体を進めその為に右の重さが抜けるのだ。 その瞬間は七三で左に重心があるのだ。 そのためには左後筋の力が必要だ。 打ちたいと思う心、打たれたくないと思う心、この二つの心を捨てきる事が肝要なのだ。 だから、いくら稽古をしても名人の位の方向に近づかない。 生き方、人生を変える事が必要なのだ。 だから剣道の上達は難しいのだ。 生き方の上達こそが秘訣なのだから。 いくら稽古をしても心が変わらなければ、ある一線を越えることが出来ない!
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