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- 剣道時代を買っておいて下さい。 - 西村雅興 [2012年6月14日(木)]
Re:剣道時代を買っておいて下さい。 - 青木大輔 [2012年6月16日(土)]
青木君への課題 - 西村雅興 [2012年6月22日(金)]
Re:青木君への課題 - 青木大輔 [2012年6月28日(木)]
Re[2]:青木君への課題 - 青木大輔 [2012年6月28日(木)]
Re[3]:青木君への課題 - 西村雅興 [2012年6月30日(土)]



Re[3]:青木君への課題
西村雅興
2012年6月30日(土)
原田先生が原田先生でなかった唯一の試合です。
石原先生は一年先輩で、それも相当強かった先輩です。
京都で原田先生が石原先生に「先輩!」と声をかけるのを聞きました。
明らかに尊敬する先輩を感じる呼び方でした。
石原先生は原田先生に負けるとは露にも思っていない。
原田先生は何とか石原先生を攻めたいと思っているが、思っているで終わっている。
石原先生の余裕こそが心の先であり、それが随所に出ています。

原田先生の試合運びの典型説明
相手が相当強く、先に先を取って攻め入ろうとするくらいの人との対戦。
相手がスッと前に出ようとすると、ほんの少し体を下げ間を切ります。
通常2回間を切ります。
相手は逃げられない様に大きく攻め出ようとする鼻を、原田先生は大きくやや刺し面的な面を打ち試合に勝たれています。
竹刀の先の浮木の原理(竹刀の先の上下の入れ違い)を、体の水平移動の浮木の原理の応用です。
先生がいつも言われる「相手が打とうとした鼻を打て!」です。

序盤の試合運び
先生は裏から相手の竹刀を軽く払います。
これは先生は意識していないでしょうが、相手の意識を本体から竹刀に引きつける方法です。
相手は攻めの本体を時々見失い、先生の竹刀に意識を引き連れます。
いわゆ「猫じゃらし」をするのです。
これをするには相手より精神的に上回っていないと出来ません。

原田先生の面
これは三橋e三先生の攻め口です。
遠間から静かに竹刀を下げ滑る様にゆっくりと前進します。
手元は低く、原田先生の右胸がぽっかり穴があいた様な感じで入ってきます。
磯ちゃんが言った「あの胸に吸い込まれる様に面を打ってしまう。
私もあの胸の空間が欲しいわ!」
この低い攻めで相手の意識は面に向けさせ、無意識に眼が見た低い小手を攻めて来ると感じさせる皮2方向からの絶妙の攻めです。
相手が面を打てると錯覚すると、面を打たせて小手を切る。
相手の無意識が小手を庇おうと竹刀を下げかけた瞬間大きく面に出る。
相手が若く間髪を入れずに鋭い面を打つと、先生の無意識が胴を抜く。
これが面返し胴でなく、抜き胴であることが凄い。
先生の攻めは入りの心境は「打つなら打って下さい、打て下さい!」と心で念仏を唱えるが心境です。
これが『打つ前に死ぬ』です。

石原先生は原田先生に打つ前に死ぬ心境にさせない、強い先をかける気があります。

圧巻は:原田先生が意を決して捨てて出ようとする瞬間、石原先生は腰を進め万全の体制で待っています。原田先生の面に出ようと手元が上がろうとする瞬間、小手を切っています。

剣道はその目指す所はアイデンティーの確立です。
西村は高名な老師範と稽古をしても、決して位を落とさない強さが有ります。
それは西村が生きて来た人生に裏打ちされています。
範士九段の倉沢先生が稽古の後に西村言いました。
「お前は俺が攻めてもピクとも動かなかった!」
西村の肚は先生が強引に打ってくれば、これ幸いと裏を掻く心境です。
さすが先生思い止まられました。

行き着く所は『肚』『心』につきますね。

西村が猫になるのは、私を拾い上げ歯科医にしてくれた義兄です。
妻が言います「あんなパパは義兄さんの前だけね!」「パパらしくなくて見てられないわ!」
そうなんです、義兄は私にとって神様なのです。
この人前だけでは、失礼をしてはいけないと汗を掻きます。
妻が驚く訳です。
誰にでも苦手は有るものです。



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