詳しく説明します。 青木くんが映像を撮っている事を意識して指導稽古をしています。 そのため、パターン化して打っています。 1-お互いが合気になって打ち合えば相打ちでどちらも入りません。 西村が相手に合気で合わせています。 そこで、相打ちか、かろうじて面をとります。
2-西村がその気になった時、気配を消して重心の滑落の前進を使います。 筋肉の緊張が感じられないから、相手は西村の初動に反応出来ません。 この時一コマ先に動いたことになります。 相手がのけぞる様に打たれた時がそうです。 これが「飛んで火にいる夏の虫」状態です。
3-わざと気配を送ると、相手は飛んで来ます。 相手をに引き出し軽く胴に捌いた打ちです。 勘の非常に良い相手で反応が早く面を打ちにくい時、その勘の良さを利用し飛んで 来させます。 相手に七分前に動かし、自分は三分の動きで対処いたします。 仕掛けは自分、動く時間は倍以上余裕が有る、だから軽く捌けます。
4-今回の映像には有りませんが、この様に軽く胴が打てるようになれば、次のレベルです。 体の前進を2部に抑え、体を上に引き上げ、竹刀の先を上にあげ、相手が八部程出て来て、死に体になり、やや前かがみになって竹刀の威力が消えた頃、真上から人中路を斬り裂きます。 上に挙げた体が落ちるベクトル、体の位置のエネルギー、重心の落下エネルギーを使い、肋骨潰しの脇の締めを使い、強烈なエネルギーを竹刀を通して真下に落とします。 これが切り落としです。 西村が足を痛めほとんどが前進出来なかった時に開眼した技です。
3.4辺りで西村に捌かれると、ゲーム性がなくなってしまい、稽古をしてくれなくなってしまいます。
さて、このような技を出せるには、肚が出来ていないと出来ません。 相手を「観の目」で観て、相手の心を手の平に乗せる余裕が必要です。
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