西村京都指導稽古
『2013京都 剣道 西村塾』---ユーチューブにて、動画を見ながら読んで下さい。 このタイトルで探して下さい。 2013年5月4日 京都にて.
http://www.youtube.com/watch?v=9V9g1FqmLJE これを入れれば直ぐに観られます。
動画の解説をいたします。 一本目の面はこの先生の通常の面です。 体が前傾し竹刀の先で面を打ちに来る。 そこで竹刀より腰を先に出して打つ様に話す。 しかし、先を取られあわてて打つ。 竹刀で打とう打とうとして打って来る。 体の押し出しが無いから、相手に合わされてしまう。 そこで、西村が耳元でボソボソと話す。 すると体がでてから竹刀が打ちに来る様になる。 しかし、西村に体の先を取られてから打っている。 このような時は面を打たれはしないが、小手や胴に捌かれてしまう。 次第に右足の出が良くなって来る。 身体のツ込みが良くなって来る。 そこで、さらに西村が耳元でささやく。 理解出来たのか頭を振ってうなずく。 すると見事な動きで面に打ち切って来る。 かなり良くなってきたがそこで一言。 素晴らしい面打になってきた。 しっかり面を切ってきた(斬ってきた)。 そうすると相打ちにも打ち勝つようになる。 そこで攻めが甘いと簡単の胴に捌かれる。 胴に捌かれ気落ちすると手先の面に変わってしまう。 甘い打は西村に切り落とされてしまう。 壁の様な存在の西村に覚悟を持って面に打って出て来ると、見事な面になる。 圧倒的な圧力の西村を打ち砕く気迫の面が打てれば七段合格は確実だ。 同じ人がたった10分足らずに「相打ち不合格→相打ち合格の」のレベルに高まる。 剣道はこのように個人指導によって成長して行く。
この方は七段受験前の人だ。 最初の面を打っていては合格は50%だろう。 最後の様な面が打てる様になると90%になるだろう。 西村の圧力を蹴破る覚悟が出来れば、審査の相手は簡単に相打ちで打ち砕く。 次の受験で見事に七段に合格した。
この稽古の後の感想を書き込みが有った。
暫くぶりのお稽古ありがとうございました。 西村先生との稽古に感激致しました。 6年前に西村先生からご指導いただいた感覚を思い出しながら、稽古を頂きました。先生に打った最後の面!あの面の感覚を宝に、今後も精進してまります。本当にご指導ありがとうございました。
千代田の稽古では昇段を願う人にはこのような指導稽古をする。 素直についてきた人はあっという間に七段になってしまう。
しかし、残念なことに指導稽古は嫌われ、竹刀当てゲームをしたがる。 多くの人は西村を敬遠する。 さりとて、指導ではなく勝負をしてしまうと全く歯が立たないのでさらに敬遠される。 ほぼ100%簡単に捌いてしまうのだ。 すると本気で相手をしてくれていないとむくれる。 相手に合わせながら稽古をするのがしんどくなった。 昇段を本気に願う人には良い指導者だが、単なる元立ちならば面白くない相手だろ う。 最近剣道が面白くなくなってしまった。
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