久しぶりに杉山さんと稽古をした。 今度は彼に胴を教えたいのだ。 でも、やってみると手の内の柔らかさ、重心の移動と、足さばきと課題がいっぱい有る事が判った。 少しずつ指導をして行くことにした。
さて、彼は素晴らしい面打をした。 西村が原田先生から教わった面打だ。 何とも見事に打ったのには驚いた。 180センチぐらいの上背が有り、竹刀を低く構え小手を伺いながら前進して来る。 こちらの意識が小手を庇う意識を持った瞬間、面にきた。 その一瞬を見逃さない見事な面打だった。 教えたのは西村だが、強く鋭くこの面を打てる様になったなのは松風館での基本稽古の賜物だ。 お年は西村とほとんど同じの70才前だ。 この歳で松風館の厳しい基本稽古をする心がけの良さと、ひたすらの努力だ。
上の段を目指す人は、是非にも松風館の基本稽古に行かれることを勧める。 当日名前を書いて、500円を箱に入れればOKなのだ。 開かれた道場なのだ。 岩立先生がご健在のうちに行かれることを勧める。 何とも昇段に足踏みされている剣士には最高の稽古が出来る。
杉山さんはこの年齢で2回目の受験で七段になった。 余り早すぎて西村も驚いている。 秘訣は基本稽古だったのだ。
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