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- 佐藤博信先生の本から学ぶ 攻めと足 - 西村雅興 [2015年12月31日(木)]



佐藤博信先生の本から学ぶ 攻めと足
西村雅興
2015年12月31日(木)
今年の書き納め==大晦日に書いています。 

最近、西村は精力的に書き込みをしています。
あの誤審判判定で目がパチッと開き、剣道を再開したからです。
道場での稽古を見ると、何と情けない稽古をしているかと嘆かわしい限りです。
師のいない剣道は糸の切れた凧の様にただ空に浮かんで漂っているだけです。
昇段を目指す剣道家は気合いも勢いもあるが空回りをしている場合が多い。

西村に好んで指導を願う人は着実に進歩をして、昇段をしている。
基本的には師匠・原田先生に教わった事を噛み砕いて伝えているだけなのだ。
ただ、相手が納得し易い表現で教えるので身に付くのが早い。
これは親切すぎるきらいがあるが、早く昇段させてあげた方が良いかと思ってそうしている。

西村の剣道にはそれなりの下地がある。
私が耳元で囁く一言で、別人の様な良い打に一瞬に変わる。
言葉が心に響き、納得し腑に落ちると無意識が変わるからだ。
西村は催眠術も上手にかけれる。
ちなみに、西村は深層心理療法、事故啓発セミナーのプロでもある。
(もっと劇的にもっと楽に『あなたは変われる』)西村著 KKロングセラーズ¥900
(「船井行雄と天才たち」船井幸雄/三上減共著 ビジネス社¥1547)
(これらは、尚以下の本当もAmazonで中古で買うと格安で購入出来る、)

これからも出て来るが日野先生は器械体操の選手であったり、多くの剣道家はダンスのステップ、重心移動の優雅さの影響を受けている。
西村のダンスはセミプロで六段の時は剣道よりダンスが上と思っていた。
ダンスも優勝して来た。
ちなみに、小学6年生、中学1年生の時は器械体操をしていて、日に何十回と空中転回をし、跳び箱をし、地上転回で100メートルを最後まで行き着けた。
抜刀術も田邊哲人先生の指導を受け何段か持っている。
同時に小太刀護身道でも全日本選手権で二年連続優勝をしている。
西村の家系は兄弟9人、それぞれ運動神経が抜群に良かった。
その中でも、三番目の姉は京都の武道専門学校 長刀の最後の卒業生で、その中でも天応陛下の前で号令をかけたと云うから、同年代では日本一だったようだ。
姉の長刀を持った形の写真を見たとき、こりゃ負けたプロだわ!と思った。
何でもそうだが一度優勝をすれば、他の種目でも同じだ。
ただし教わる先生に恵まれる必要があるが。

西村の書き込みは身体的素養はある、心もそれ也にある、段位もそれなりになった。
このような先生方には達人たちの世界を目指す一助にあればと思う。
西村は小さな大会ではほとんど優勝をして来たが分はわきまえております。
小さな大会ではほとんど優勝をしてきました。
時々失敗をして優勝を逃す事はあっても必ず賞状刃もらっていました。
しかし
大体100人中2〜3番目の運動神経。
1000人ならば20〜30番目、
10000人ならば200〜300番目
だから、運動ではプロになるのはチョッと難しいレベルです。
先生方も安心して下さい。
大層な事を書いている様だが、それなら俺と大差ないな!と思って下さい。

さて、京都大会範士の部後ろから10組の大先生方。
特に関東地区の先生方5〜6人に参った!と言わんばかりの面、小手面、突きを入れて来てます。
まともに普通の常識の剣道をして打てるはずは全くありません。
それが出来たのは神妙剣の発露でした。
では、西村より各下の先生は100%西村を打つ事は出来ません。
西村には相手の心が見えるのです。
相手の心が手の平に乗るのです。
相手は気がつくと西村先生の顔が目の前にあると言います。
西村の初動を察知することが出来ないのです。
ある、八段一次を受かった人が言いました。
『元立の神様だ!』と。
西村先生の剣道は『妖剣』だと言いました。
西村が剣道が強いのかと云われると、まあまあ強いレベルです。

一般的な剣道から見れば不可思議な、捕らえ所のない剣道です。
良く分からないが刃が立たない、打って行っても手応えがない、打つと思った瞬間は打たれてしまっている、え!と思うと打たされて捌かれてしまっている。
面を打っても面に来ないで小手と胴に捌くそれも左右の胴どちらにも打つ。
教わった通りに修正すると、今まで打った事のない最高の面が打てた!と言われます。

今まで多くのしかも多量の文を書いてきました。
そこで、先生方がこれから書く事を参考にして励まれれば、神妙剣と言えないけれど、絶妙剣くらいにはなれます。
それはスポーツ的身体動作から、武術的身体動作に剣道をシフトして行く事です


それでは始まり始まり。
佐藤博信 範士八段 『上級者の剣道』 剣道日本  スキージャーナル社¥1,600

『気の伴った打突は気の剣道の深さをしる端緒となり、剣道のレベルを一気にあげていきます。攻めの何んたるかに思いがいき、相手の気を探りながら気の動く瞬間を見極めようとします。技は偶然ではなく、必然の技となっていきます。
それこそ打突の確実性であり、理合に則った技です。』

もっともな事です!
『攻めの何んたるか』このとき、自分の意識を映像化して、相手の体に突き刺さる一歩手前にイメージをして下さい。
ジーット喉元に突き刺さった自分の竹刀のイメージを、スッと小手に向けて小手をイメージ/フォログラム的映像で打って下さい。
感性の高い人ならぴくっと動きます。
自分の思念、意識が動くと相手は必ず感応します。
自分の非常に強い意識が小手に移ると、自分の体も微妙ながらそれに呼応したわずかの変化があります。
相手が非常に敏感ならば意識の変化そのものに感応しますし、次のレベルの人には攻める位置を変え、小手を打ったイメージ変化につれて呼応した体の変化を相手は察知し小手を打たれない様に意識します。
その意識は微妙に小手を庇う動きになります。
これを2〜3回すると、小手の庇が大きくなります。
鈍い人には相手に分りやすく少し腰だけ出します。
もっと鈍い人には2本飛び込んで小手を打ちます。
これで面を打つ技前、相手の誘導、覚醒催眠準備完了です。
お互いのレベルが高くなる、相手の感応が良い場合は、最初の感応を捉えて面を打てば良いだけです。
これを確実にするには、これに体の前進(右足のヒザを緩め倒れる様に体を少し進めます)体の先をかけます、さらに竹刀を下げ竹刀出小手を伺います。
相手は体の攻めを我慢していますが、竹刀が下から小手に向かっているのを目には見えています。
無為意識にそれは嫌!とばかりに竹刀の先を右に開き庇おうとします。
このとき相手の面を守る意識が薄れ、意識波動が消えポッカリと空虚な穴が開きます。そこへ、自分の無意識が吸い込まれ様に面を思わず打ってしまうのです。
剣道は攻め合い、イメージの押し合いでぶつかり、このイメージ操作で相手の無意識を動かし、打って下さいと言わんばかりに面を差し出して来るのです。
面を打った動作は攻め合いの結果を動作にて表現しただけです。

剣道のコミニケーションは電話ではありません。
トランシーバーです。自分が話している時は相手の情報は伝わりません。
ハイどうぞ、ボタンを押して相手が話す場合は相手の声、情報は入ってきます。
打気モードに体が入ると、左拳が動き始めると打ち終わるまでそれ以外は出来ません。
片道切符のは発車乗車になります。
攻めている段階では気で相手を操作して段階で、相手の気の打モードを待つ段階です。
西村の場合は相手の情報は左胸に移ってきます(映ってきます)。
相手は何処を打つと無為意識レベルが決定するとその情報を知らせてきます。
予備動作が見え見えで正体をバラします。
自分の心が静かであればある程、相手の心の変化、兆し、予備動作は、静かな水面に小石を投げたごとくにはっきりと見えてきます。
これが平常心が大切、不動心が重要と云われているゆえんです。
しかし、不動心では相手に対応出来ません。
ここで、不動智の『智』のレベルを活かすと、人間の原始的防御機構、全能対応力が活かされます。
西村がこの智を発揮した時は天下無敵です・・・常に出来るかが難しい!
その後、優意識が決断をして、左拳を動かし始めます。
ここのタイムギャップの時間は結構長く、この隙間に乗じて体を進め、相手の拳が動き後戻りが出来なくなった時点で最適な反応を自分が致します。

どうです!このように説明をされれば分るでしょう。

本から【重要なヒント】
『一足一刀からさらに攻め打つ場合も同じです。
足からではなく膝から先に出て行く意識です。
足からだという意識では右足が一度上がって床を踏む形になってしまいます。
これでは時間のロスをするばかりではなく、肝心の遠くに踏み込む事がdきません。』

このヒントは西村得意の【無足の法】の佐藤先生版です。
用は足を蹴らずに倒れる様に、初動は膝を緩め重心の滑落により、力を使わず重力を利用して全身する方法です。
ここで大切な事は足幅の前後長いと、本当に倒れてしまいます。

『一足一刀の間合いになったら、左足を引きつけます。
だいたいは右足の土踏まずあたりですが、相手によっては湧泉近くまで引きつけることもあります。
注意する点はゆっくりやる事です。
素早くやろうとすると相手に悟られます。
引きつけたら右足を出しながら体を入れて行きます。
このとき上体は前傾させず、真っ直ぐに保事が重要です。
要するに腰を乗せていく、これが打つ体勢の維持であり、同時に”先”を取った攻めとなるのです。』
『右足を出しながら体を入れて行くというのは、覚悟を決めて勝負にでるわけですから、相手が手を出して来たらパパッと応じるしかありません。
しかし、相手の打ちを迎えに行く形になりますから、竹刀が交叉した時点で”先”はこちらにあり、勝負は決しています。つまり応じが利く、さばきが利くというのはこういう場面でこそと言えます。』

さすが尊敬する佐藤先生の文章です。
西村コメント
六段を取って間もない頃、先生と京都で稽古を頂きました。
対峙して頑張っていたとき、先生が突然目の前にフェードイン、急激に大きくなって目の前に出現し見事に面を打たれました。
なにも出来ず、ただ呆然と打たれました、
この文章を見ればその時の自分がどの様に打たれたのかが良く分かります。

京都大会で井上先生との立ち合い。
先生は見事にスーッと右足を出し軽く体を進め、井上先生を引き出しました。
見事な小手を見ました。
  ちょっと疲れたので今はここまで、続編を期待して下さい・・・もっと本題にはいります。



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