今日で西村は70才になりました。 剣道愛好家の皆様に! 西村は剣道を違う切り口から検証し、考察をしてきました。 でも、本来剣道の正攻法だと思っています。 過去の名人達人の行き着くとこは同じ境地であったと思います。 まして刀で相手を切る事の無い剣術から→剣道へ進化発展した現在は尚更の事です。 その意味で精神性を高める事の一助として書いています。 多少、西村的に自分を美化し、肯定しているところが有りますので、そのつおりで 読んで下さい。
実際に戦争をし殺人の目的で武術をしている国は世界の大半を占めています。 幸いに日本ではそうでありません。 だから道を求める便宜的方法なのです。 世界から侍に憧れて来る人も多くいます。 彼らが求めている者は剣道の精神性です。 ところが日本では竹刀チャンバラが大流行りで、これで優勝した人を剣道日本一ともてはやされています。 真に剣道を愛し、道場やその他で指導されている、崇高な理念の剣道家とは違う方向に向かっています。
一つの原因は、 警察官として容疑者と闘う精神と体力を養成する目的の戦闘員としての武術の剣道家と純然たる趣味の領域での剣道が混在し、両者が同じ土俵で優劣を争うバカバカしい競技になっている事です。 剣道によって生活の糧としている人は職業剣道家としての優劣を試せばよいのだと思います。昔歯そのように区分がされていた様に思います 二つ目の原因は 国際化され、特に韓国の剣道観との対立で、宗主国としてのメンツにこだわり、剣道の理念を大きく逸脱して、韓国に負けない様にとの思いがいっぱいの選手選びに有ります。 日本剣道連盟が剣道の理念を捨てた証拠です。 そこでの審判レベルで勝敗がつきます・・試合判定は審判員のレベルで大きく変わってきます。 三つ目の原因は 昔、若い西村が勝ち続けていた頃の、鳥の喧嘩か、犬の喧嘩レベルの試合判定基準で、全日本の選手権が行われていることです。 テレビ放映になると時間制約のなかで処理、こなして行く感のある判定にあります。 四つ目は 試合剣道、昇段審査用剣道、稽古剣道 この三者が明確に別れていることです。 本来の剣道を目指すならば、昇段審査用剣道判定を目指すべきです。
剣道はレベルによって変わってきます。 目的が異なるレベルを試合させると、その基準を何処に置く家で全く変わってきっます。 異種格闘技の呈を示します。
さて今回の本題にはいります。
【無】になる! 【無念無想】の境地!
【言うは易し行うは難し!】の典型的な課題です。 座禅の数息観をした経験があればわかりますが! 誰もが自分の雑念の多さに驚きます。 【数息観】呼吸に意識を集中することによって、精神を安定させて入静の状態に導く基本 的な呼吸法の一つ。
稽古前に呼吸法で頭の中をリセットする上手い方法が有ります。
その前に、佐藤先生の本の中にヒントが有ります。 『気を落ち着かせ平常心を取り戻す方法の一つ。 その効果は非常に大でした。言葉による暗示です。 森正純先生から教わったのですが 【海原の千尋の底の静けさを、心に秘めて場に出るべし】という道歌を3回となえるのです。先生が主席師範在籍中は選手に出る時は3回唱えて落ち着かせていた。 すらすらと暗記で来た時は気持ちが落ち着いています。 引っかかったときは意識が散漫になっている証拠です。』
これを試してみてはどうでしょうか!
『勝ち進んで行けば、時間的な余裕が持てないケースも出てきます。 その時は会場の隅で正座し、ハーッ、ハーッ、ハーッと深呼吸する様にしました。 ひたすらそのことに集中しながら前の試合の熱気を冷まし、気を鎮めていたわけです。 これも効果がありました。』
佐藤先生がこの上手い方法をどのような経緯で身に付けたかわ知りませんが。 即効性のある非常に効果があります。
西村はかって精神世界を旅していたとき、これの強烈な研修をしました。 太鼓をドンドン叩き、それに合わせて大きな呼吸をするのです。 これは深呼吸では有りません、胸式呼吸を吐き出しを大きくします。 研修の数回目に飛びました。 暗い宇宙の闇に自分が浮かんでいて、遥か彼方に青い地球が見えていました。 自分は魂の世界に来たと確信しました。 その安らかさに心をゆだねていると、まるで極楽の境地です。 その時、人は魂のレベルで繋がっていると確信しました。 この方法はLSDなど精神薬が使えなくなったときに開発された方法です。 古くからヨガでも仙人修行や超能力開発に使われていると聞きます。 これは過呼吸の状態に導く方法です。 体の中の血液の炭酸ガスが減り、酸素が過剰な状態になります。 すると、手足はシビレ、そのうち体全体がシビレて、意識と肉体が分離します。 一種の幽体離脱に近い状態です。 これを切っ掛けに私の意識波動を相手に入れれる様になりました。 この時から意識波動の能力、念力は次第に強くなり、離れている人にも念を遅れる様になったり、お守りもつくれるようになりました。 脳の酸素飽和度は最高に高まっていますから意識の働きは最高状態になっています。 頭はスッキリ透明になって、相手のわずかな意識の変化もてに取るように分る様になります。 要は心の鏡がピカピカに磨かれた状態なのです。
さて、剣道では心身疲れ果てて道場に着いたが、とても剣道が出来る状態ではない。この時に車中で胸式の呼吸を大きく繰り返します。 10回20回30回と繰り返し、手足がジンジンとシビレルまでやります。 その後、シビレが取れて、正常になるまで身をゆだねます。 スーッと目が開いたら、心身共に覚醒し、まるで催眠状態からめがさめたようにスッキリとします。 今はそこまで気合いを入れて稽古に臨んでいませんが、原田先生との稽古前は先生の列に並んでいる間、必ずズーッとこの呼吸をして待っていました。
これをやられる場合は、本来は経験豊富な指導者のもとでやるべきですが! 自分でやる時はベッドで横になり、最初は10回、20回と少しずつやってください。 慣れれば正座をして、もっと慣れれば立っても出来ます。 やり過ぎると倒れるし、本当に過換気症になり気絶してしまいます。 程よく身に付ければ、自己統一の有力な武器になります。 手足が痙攣して引き連れて倒れ、回りの人に迷惑を懸けます。 解除方法は紙袋を口当て、炭酸ガス濃度を上げれば正常に戻ります。 でも、経験ある医療者でないとパニックになります。
佐藤先生はさすがに名人です、自分で気がついたのです。
相手の意識の変化、想念の動きが見えればその時点で、武術では勝負ありです。
何も経験の無い方は瞑想や座禅を経験されてはどうでしょうか。 西村は剣道は動的座禅、動的瞑想(ダイナミックメディテーション)と、思っています。
相手は剣道をして当て合う目的をしているつもり、西村は動的瞑想をしているつもりです。 この違いが剣道の動きの差になってきます。
腕が上がれば、上達すれば『心』『精神』の部分の成長が大きなウエイトをしめて来ます。
剣道以外にも他に多くの修行方法があります。 それは貴方を飛躍的に高めてくれるかもしれません。
でも、一番良い方法は仕事を天職と思い、この仕事を極めんとする修行、それを支える家族を全力で愛する修行です。 剣道もこれが有っての剣道です。
しかるに、多くの剣道家を観るとガッカリします。 【酒は涙か、ためいきか、心の憂さの捨てどころ・・・ の酒の変わりに剣道をしている人が多い・・・】
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