昨夜、夕方、たまたまNHKのBSで剣道世界選手権を振り返って検証する番組を見た。 当たった瞬間はスロー再生を二回くらい繰り返して検証していた。 打った韓国選手は引き面は入ったと確信していた。 え!何で旗が上がらないのか?とキョロキョロしていた。 打たれた日本の選手も取られてもしかたがない打だったと言った。 でも、旗はぴくりとも動かなかった。
日本の先鋒の選手は小手に来るとわかっていたので、それをかわして面を打ったと言った。 しかし、韓国の選手の竹刀は的確に小手を捉えていた。 スローで再生されるから明白だ! 三所隠しの左小手を大きく上げ竹刀の先を右下に下し、面と胴と小手を隠す剣道の本道では有ってはならないと言われている防御だ。 しかし、竹刀の先が下がる前に、下斜めから上に小手を打っていた。 これがしっかり小手を打っていた。 このような防御をする選手が日本の代表で選ばれる事自体に問題が有る。 しかし、韓国に勝つ事のみを命題にして選手を組めば、さもありなん。 このような防御には逆胴か、このような小手打ちしか打ちようがない。 このような防御に入った選手には逆胴は積極的に取らないと、この防御の悪癖は直らない。 審判が逆胴をなかなか取らない習慣があるからいけない。 韓国選手の下から斜め上に切った小手も取るべきであろう。 韓国選手はこれの稽古を相当しているようだ。 ついでに言えば、上段に対しての胸突きも一本と認めるべきだと思う。
今回の試合では韓国選手に上がるはずの旗が上がらない様な事が再三あったと西村的判断ではあった 韓国選手の試合の変則的、暴力的、品の悪い剣風はそれとして、審判の日本ひいきの判定は目に余るものが有る。 韓国側が起こるのも当然だ!
監督が最後に言った。 「韓国風の剣道も受け入れて稽古をする必要がある!」と。
柔道の試合でもそうだし、八段戦の決勝戦でもそうだし、全日本選手権でも審判の誤審に目に余るものが多く有る。 武道の試合はその判定基準に難しいものがある。 審判員はオーディション制にして、公募するのが良いとと思う。 剣道の講習会で審判法の時、八段の先生と審判員の判定が異なることがある。 多数決で挙手をとると、八段の先生の方が圧倒的に少ない事もある。 八段の先生が頭を掻くようなこともある。
さて、鍔ぜりの別れる瞬間、お互いに別れましょうと暗黙の了解をもって別れることが多い。 しかし、この暗黙の了解を逆手に取って、別れ際に面を刺して一本を取るケースが多い。 試合巧者は絶対自分から身を下げて別れない。 今回、世界選手権でも日本の選手が身を引いて別れた瞬間に面を刺されて一本を取られた。 全日本の準決勝で自ら引いて別れない選手を糾弾していた傾向がある。 これを非難する先生方は別に悪くない。 しかし、ここまで勝ち残って来る選手は別れ際が一番危ない、まして自分から身を引いて別れたときは一番危ない事は知っている。 これを考えて審判すべきなのだ。 鍔ぜりが少し膠着したら審判が別れをかけるべきだと思う。 引き面を用心するあまり、相手の肩に竹刀をかける時間が長いと反則を取られる。 日本の選手がこれで反則を取られた。 全日本歯科学生剣道大会が東京で開催されると、警視庁の先生方が審判される。 審判長は警視庁の師範クラス、審判員は教士、助教の先生方だ。 バリバリの現役の剣道のプロだ。 何と素晴らしい審判風景な事か。 それに引き換え選手のレベルが低いので申し訳ない様な気がする。
権威ある選手権程、この様な人達が応募して、オーディションによって審判員を選ぶ制度が必要になる時代になったのではないかと思う。
次回の世界選手権は韓国が開催地と聞く。 大きな問題が起きない事を祈っている。
前回の日本選手権の準決勝の判定について色んな七段の先生方に聞いてみた。 その先生方の判定基準はその先生方の人生観、剣道についての価値観が大きくウエイトを占めていて、剣道審判規則よりも重きを置いていた。 これでは主観的審判がなされ、客観的審判が薄くなってしまう。
剣道競技は審判が難しい。 だから、試合巧者は審判員を見て試合をし、反則ギリギリの事をして勝ちを取ろうとする。
相手の大将が圧倒的に強く、当方の誰が出ても勝てない時、当方の一番弱い選手を大将にする。 その選手に言う「絶対まともに闘うな、ともかく逃げ回って引き分けにシロ。 この試合はお前の引き分けに懸かっている。」 彼がこれを実行すると、他の対戦相手とは優位な対戦となれる。 結果的に団体戦は勝てる! 勝つ為の先鋒なのだ。
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