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- 七段審査 - 岡本 徹 [2007年5月19日(土)]
七段審査 - 西村雅興 [2007年5月19日(土)]
敗者いない、敵もいない! - 西村雅興 [2007年5月19日(土)]
追伸 - 西村雅興 [2007年5月19日(土)]
Re:七段審査 - 蓮沼俊二 [2007年5月20日(日)]
有難うございました - 岡本 徹 [2007年5月20日(日)]



敗者いない、敵もいない!
西村雅興
2007年5月19日(土)
『彼は既にマスターレベルの武道家であり、次への昇段試験を計画中だった。武道家もこのレベルになると、技術やテクニックは決定的な要素となることはない。彼は言った。
「敵よりも優れた技術を持ち、相手を負かすことが勝利に結びつくのではない。乗り越えなくてはならない問題は、相手を敵とみることだ。敵がいるかぎり敗者がでる。精神的なレベルでは皆、兄弟だ。一人が負ければ、もう片方も負けなのだ」
ロルフィングをしながら会話は続いた。
「葛藤が消える意識状態があるはずだ。敵が消え、自分の一部である友人だけが残る意識状態が存在する。このビジョンを持てれば、葛藤は消える。敗者はいない。勝者だけが残る」
彼は試験に受かった。簡単に、しかも歓びをもって。試合は始まる前に終わっていた。試合はなかった。敵を完全に自分に受け入れてしまったのだ…
僕たち一人一人が現状の中で嫉妬と怖れと怒りと不足欠乏からなる競争心を彼のように超えようとするならば、人類に未来はあるかも知れない』

私が七段になったときの話です。



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