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- 全剣連合同稽古  11/9 - 西村雅興 [2007年11月9日(金)]
Re:全剣連合同稽古  11/9 - 青木 [2007年11月10日(土)]
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Re[3]:全剣連合同稽古  11/9 - 青木 [2007年11月10日(土)]



全剣連合同稽古  11/9
西村雅興
2007年11月9日(金)
全剣連合同稽古  11/9

今日は身体の調子も良く、最近体重を落としているので動きも速い。
週に2回は稽古を始めているので、先生と恥ずかしくない稽古が出来ると勇んで武道館へ行く。

原田源次先生の姿が見えないので、控室に行って見たがやはり居ない。
今日はお休みの様だ。
毎年11月は忙しく上京されないが、先月の別れ際には来られる様な話だったのだ。
風邪でも引かれていないかと心配だ。

さて、師匠が居ないと面を付ける気がしないのだ。
最近の西村は竹刀で相手を打つ、打たれるに余り興味が無いからだ。
師匠に自分の全てをぶつける、ただそこに意義があるのだ。
ある一瞬に取られる、そこに興味があるのだ。
・・・何故だろう?どうしてだろう?

これを感じる稽古はもう原田源次先生しかいないのだ。
西村の心がその一瞬の面に凝縮される頂点、そこを捌かれる。
・・・このような稽古は原田源次先生としか出来ない。
・・・どんな有名な先生と稽古をしても、西村は・・・先生頂きますよ!の心があるからだ。

青木君が来ていたので観覧席へ上がり、見取り楽しみとした。
前回の佐藤先生との稽古はそこにいた他の先生も見ていた様だ。
この時の稽古の評価は良かったようだ!
青木君が言う
「椎名先生と近(こん)先生の二人の部分は雰囲気が全く違う。
しっとりとした雰囲気がある!」
西村が言った
「二人とも坊さんが竹刀を持ったようなものだから。」
そうなのだ、この二人は相手を見ているが、決して闘っていない。
椎名先生は相手が参ったと打たれに来る様に、覚醒催眠に引き込んでいる。
近先生は相手の前にただ立っているだけなのだ。
攻めも引きもしないのだ。
相手が勝手に我慢が出来ずに打ってくるところを軽く捌くだけだ。
二人は並の八段と全く違う精神状態で剣道をしている。
その他の先生方はグイグイと攻めて打ち合っている。
ただ、佐藤博信先生だけは相手にホイ!ホイ!打てよと合図しながら捌いている。

椎名先生が範士に懸かっていた。
懸かっていたのでは無く対峙していた。
しっとりと落ち着いて姿がよい。
相手を起すにはやはり面を見せてスッと入っていっている。
いわゆる『捧身』だ!
範士の心が動いていた。
椎名先生は今日も「参った!」を感じさせる範士に出合わなかった様だ。
その後、佐藤博信先生と稽古をしていた。
佐藤先生の三段攻めにはさすがの椎名先生も少し戸惑っていたようだ。
でも『参った!』は無かっただろう。

近先生に全日本級の有名な選手がかかっていた。
全く相手にしてもらえていなかった。
懸かる先生の足に結局心が見える。
足幅がやや広く、後ろ足のヒカガミの伸びが弱く折れている。
打ち切る覚悟の無い足なのだ。
全日本での竹刀当て競技で有名な選手でも、剣道的な心の成長を願う剣道にはほど遠い。

立ち姿満点は 椎名先生と近先生ただ二人だった。
他の先生は『相手を打ってやろう』が見え見えの構えだった。
だから西村は面を付ける気がしないのだ。

青木君が言った
「先生!八段を捨てた七段が一番強い!」と誰かから聞きました。
そうかもしれない!
八段を追っかけている心は剣道に出る。
八段になるまで剣道をした人は、そこまで悲壮に稽古をする必要があったか、
人生の何か大切なものを落としてきたかもしれない。
(多くの八段は・・・)

西村は八段になる事をアキラメタ分けではないし、捨てた分けでもない。
八段を受けるほど剣道に興味がないのだ。
人生の中での今の優先順位が高いものをしっかり見定めると、その興味が少ないのだ。
しかし、いずれ剣道三昧の日々になれば、80歳の八段挑戦も面白いと思っている。
それが75歳かもしれない。

七段を受けているとき、力が十分に有っても受からない時があった。
国税不服審判所と高額な納税額について闘って入るときだった。
どんな時もこの事は頭から離れなかった時期だった。
今、剣道をしている自分は本当の自分ではない。
心の一部が抜け殻で剣道をしていることに気がついた。
それで、自分を取り戻すまで七段受験も剣道もほとんどしなかった。
約3年半位の期間があった。
広島のある島で心のセミナーに行った。
そこでの指導で気がついた分けではない・・・
死ぬほど呼吸を続けると心の身体が分離し、自分の魂の世界へ行ってきたのだ。
この魂の世界へ導く費用が7000万円だと悟った。
国税不服審判所と闘う事を止め、心が安らぎ、7000万円を即刻に支払った。
やっと自分を取り戻したばかりか、脱皮した自分に出会った。
心は何時も快晴だった!
それは二月の末頃・・・三月四月週2日稽古をしたら五月だ。
100点満点で150点の出来と師匠に褒められて七段が受かった。

ある七段が西村に言った。
「西村さんはどうして、突如別人の様に強くなってしまうのか?」
それだけの心の変化があったのです。

初段審査もほぼ諦めかけた頃、ふらっと受けたら受かったという話を聞く。
これは心の成長というよりは、心の妨げが脱げたせいかもしれない。
受かりたい自分から、受けてみる自分への心の変化が、硬さをほぐしたのだろう。

いつの日か、西村も自然な形で八段を受けるかもしれない、その日が来ないかもしれない。
今は大好きな歯科治療を末長く楽しんで行けるように心身の準備をしている。
剣道の稽古はこの健康管理に必要な趣味のレベルなのだ。
剣道の研究は人間を探究する手段として、稽古以上に楽しく趣味のレベルを超えているこの頃だ。

追伸
左手の位置、手の内、脇の締め方、胸の遣い方、ヒカガミを伸ばしたところから体を少し沈めて床を掴む
・・・を目の前でやって見せた。
説明を聞いた先生の目が輝いた・・・・今日は凄い事を教わった!
大喜びだった・・・伝わった!と思った。



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