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- 陽炎(カゲロウ)剣法の発見。 - 西村雅興 [2008年1月29日(火)]



陽炎(カゲロウ)剣法の発見。
西村雅興
2008年1月29日(火)
千代田火曜稽古1/29

久々に竹刀を持つ。
先日、原田源次先生の面打ちを見て感じる所があった。
さらに、剣道日本のDVDで佐藤博信先生の手の内を見た。
演者はもうすぐ八段かと思うほどの人ですが、如何せん佐藤先生の手の内が見事だった。
結局、手の内は胴体力、身体の武術的運用の結果としてそれが手元で決まるのだ。
足をトンと着くとき、手の内が同時に決まる。
このトンと着く足腰脇の絞まりが大切なのだ。

感心したのは竹刀を当てに行かずに、当たった瞬間、竹刀の先に体重が乗ってることだ。
打たれた方は参った思う。
叩かれたら、やられたと思い、失敗したと思う。
しかし、ピッシと打たれると参った!と思う。

両範士の手の内を見て思った。
パッと打つ!これなのだと。
緩んでいた手元が一瞬に絞まり、竹刀をほとんど振りかぶることなく打っている。

今日はこれを頭に置いて稽古をした。
面の相打ちでも簡単に入る。
相手の起りをパッと打つ・・・面白いように入った。 
そのコツは・・・手元も軽く竹刀を持ち、カゲロウのようにユラユラと揺れ、、竹刀の先も陽炎のようにユラユラとしている。
相手からしてみれば得体がしれないと感じるであろう。
この得体のしれないユルユルした物が、一瞬に竹刀に化ける。
あえて言えば、妖術のような感じだ。
このような感覚で打ってみた。
竹刀の先は打ちたい所へ飛んで行った。
今までに無い感覚の鋭さで竹刀が動いた。
極限に緩めれば、極限の瞬息の動きを起す。

いまだかって味わったことのない稽古が出来た。
ここまで書いて思い出した。
山梨の望月先生の小手はこんな感じの打ちだったような気がする。
この手の内を胴体力の発揮された形で表現すれば、両範士の手の内に近づく!

陽炎(かげろう)剣法の発見。
西村はいよいよ剣豪小説から脱皮して、剣劇小説のように砕けた世界に入ってきた。



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