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- 千代田木曜稽古11/13 - 西村雅興 [2008年11月14日(金)]



千代田木曜稽古11/13
西村雅興
2008年11月14日(金)
今日の仕事は精魂尽き果てた!
とても剣道に出かける気力が無い。
このようなとき、運転をすると睡魔が襲い危険なのだ。
しかし、妻が道場へ送ってくれる。

車の中で瞑想をしながら、気がつくと道場に着いていた。
最近、着替え前にシャワーを浴びることにしている。
お湯と水を交互に浴びると、心身ともに目覚める。

元にたつと懸かってくる人は大体同じ顔ぶれだ。
その人達は皆様素直な性格の人が多く、指導をスンナリ受け入れてくれる。
教わる能力の高い人だ。
指導をすると見違えるような面を打つ、教える方も教わる方も楽しい。

最近気をつけているのは、構えの時の左手の納まりだ。
タラリと肩から落ちた左手で竹刀を持ち、左脇に隙間が無く左小手の筒の内側が軽く
胴に触れている・・・様に指導をしている。
西村が竹刀の先で左拳の上を軽くトントンと触ると、頃合いよく左手が納まる。
この後の面は素晴らしい打ちをする。
手が竹刀操作をしたがらないのだ。
左拳が腰の力で肩から押し出される・・・腰始動の原理が働く!
驚くほど見事な面を打ち始める。
後は、竹刀を低くして相手の鍔元を下から攻めるを始動する。
この二つが合わさると別人の面になる。
後は足からの滑り込みの攻めを加えてもらう。
段が二つばかり上がった面になるのだ。

さて、今日は稽古の最後に七段が残り回り稽古の立ち会いをした。
西村が指導をしている人に「後の先』を実際に見てもらおうと思った。
先ず、相手と相和し同調をする。
少し攻め気を見せると、相手も負けじと上体が軽く懸かりの状態になる。
しばらくすると相手は我慢が出来なくなり、今まさに打たんとするとき、西村がすーっと体を入れる。
相手は打つしかない。
手元を大きく上げて面に打とうとするので、その小手の上がりきわをすっと打つ。
同じように面にくるので、竹刀が面に届く瞬間、面返し胴で体を左に捌く。
同じように面にくるので、相手の手元が上がった瞬間に諸手突き。
コツは相手の心が手の平に乗っているので、相手が今まさに打たんとする時が見える。
無意識レベルは面を打つことを決めた・・・後には戻れない。
そのすぐ後に、有意識が面を打つことを決める・・・手元を上げて面を打つ。
西村はこのタイムラグの隙間に体を滑り込ませるのだ。
本人の有意識が面うちを決定する前に、体を進め面を見せて引き出してしまうのだ。
相手にとって二つの意識が握手する前に、打たされてしまう形になる。
不本意な面打ちになる。
二つの意識が完全に握手をして打ってきた面を胴に返したら、攻め込まれて打った胴だ。
これでは攻め込まれてしまったことになる。
無意識を操作しその気にさせて打つことを決めさせ、その情報が有意識に登りきる前に慌てて打たしてしまうのだ。
陰を動かし、引き出してとる妙技なのだ。
これをやられるので七段は面目を失うので西村との稽古を敬遠する。
西村との稽古に「恐れ!」があるのだ。
このような、理事長が指示して立ち会いになった時だけ稽古のチャンスが有る。
これを西村から臨んで稽古をお願いすると、相手の立場がなくなり道場荒らしの雰囲気になって人間関係がまずくなる。

さて、若手の七段との立ち会い。
彼は若さに似合わず重厚な剣道をする。
前から注目している先生だ。
構えもよし、攻めにも動じない!
最後は陰を動かし、面を打つしか無い状況へ追い込む。
相手は西村が面に来た!から相打ちで面を取ろうと面を打つ。
この面を打つ主導権をとる。
西村が体を進め頭を見せて面打ちに引き出す。
彼は見事に面を打つが、この面を打つ決定は西村の意思なのだ。
軽く面を返して胴を取る。
彼は『はめられた!』感じて『参った!』との表情をした。
この「はめられた!」「参った!」と、しっかり認識し反省をする人は次回には要注意なのだ。
自分の弱点を教えてもらったからだ。
次は、はめられ無いように心して立ち会うからだ。
原田先生が言った。
『剣道は打たれて強くなるのだ!』この反省が大切なのだ。



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