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- 歯科医OB稽古 - 西村雅興 [2012年8月14日(火)]
御礼 - 岡本 徹 [2012年8月14日(火)]
岡本先生へ - 西村雅興 [2012年8月15日(水)]
Re:歯科医OB稽古 - 菅 [2012年8月16日(木)]
了承 - 西村雅興 [2012年8月20日(月)]
Re:歯科医OB稽古 - タカノサチ [2012年8月16日(木)]
試合の感想 - 西村雅興 [2012年8月20日(月)]



試合の感想
西村雅興
2012年8月20日(月)
先日の稽古は寝とぼけていて、頭がスッキリしていない状態でした。
先生との稽古に不本意な体調で稽古したことをお詫びします。
今度会った時はしっかりとした状態で臨みます。

攻め合いから体を捨て、面を見せて入ると、見事な面を打ってきました。
面そのものは見事な面です。
ただ西村の心が動いていません。
西村は喉を攻めながら捨てて入っています。
先生は竹刀の先に喉を開けての面でした。
西村の攻めは入りに、すっと上から静かに観れれば、先生の勝ちです。
打ってしまった・・の感があります。

今回の感じではしっとりと構えて心静かな剣風でした。
位が上がったと感じました。
先生に西村が攻めは入り、打って行っても軽くイナされると思います。
しかし、目の前にエサが撒かれると無意識が飛びついてしまいます。
今回は西村の不調で体、竹刀に冴えがないので喉にピタリとつけました。

『「ヤァー」という声も出すのが惜しいくらい気持の良い空気の間(ま)だった』
『自然に無声を選択していました。自分としては試合なのに珍しいことです。』

相手を尊敬し、試合ではなく剣道をする気持ちが見て取れました。
周りの試合とは全く違った静かなしっとりとした空間がありました。
剣道をさらに深く理解されたようです。
かって、七段の審査で原田先生が西村に言った。
「お前は審査を受けに来たのではなく、剣道をしに来た!それが良かった!」
同じ様な感じです。

三條先生の面はさすが八段一次に受かっただけの見事な面を打っていました。
彼のあの豪快な面が彼の特徴です。
あれが八段一次の合格の面です。

さて、差し出すのは『有意識』で良いのです・・・これが『捨てる』です。
柳生新陰流の『捧身』(ぼうしん・身をささげる】です。
剣道はいつ捨てるか!死ぬ覚悟が出来ているか!それの心が形に出たのが剣道の動きです。
捨てて入るは覚悟をした有意識。
その後は、不動智の『智』が無意識レベルで反射的に最適・最良の動きをする。
いわゆる『思わず技が出た・・神妙剣・夢想剣』になります。
原田先生の言葉では
『手は勝手に動くわなあ!
足はそうは行かない!』

チョッと間合いが近かったので、間一髪でした。
智が働くと『紙一重』で捌けたのです。・・・・・頭が参加しない打ちです。

今回、審判が非常に良かった!さすがプロの剣道家の審判です。
打った瞬間に間髪を入れずに、一斉に旗が三本さーっと上がった。
見る目のある審判団だった。
彼らのレベルで、日頃から目指している打ちが目の前で起こったのですから。
旗は反射的に上がったのです。
審判のレベルによっては、あの場合、面に旗が上がってしまいます。
あの試合を観れば他の試合は見ようとも思いませんでした。
本当にあの胴で満腹いたしました。

『剣道は相手の心を動かすことなり。
剣道は打って出た方が負けと、古来より言われている。
左手の我慢比べが剣道なり。
有意識が覚悟を決めて決断し、身を捧げて、後は身体に『智』に身を任す。
剣道は結局のところ・・・・自分を信じ切る修行なり。』

賀来先生がかって西村に言った。
「西村君が思っている、そのような剣道を歯医者さんに伝えて行って下さい。
それが貴男の仕事です。」

今回はさすがの三條先生も、無意識がエサに飛びついてしまった。

お二人の先生は歯科医でありながら、二人とも剣道場を持ち本格的な指導者として
修行されている。
近い将来、八段になられるお二人です。    拍手拍手!!!



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