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- 【面を打つ前に覚悟を決める、全身全霊で面に斬り込む】 - 西村雅興 [2014年6月27日(金)]
真剣で物を斬る、全身全霊で斬り込む - 西村雅興 [2014年6月28日(土)]



真剣で物を斬る、全身全霊で斬り込む
西村雅興
2014年6月28日(土)
真剣で物を斬る!
相手に斬り込む!

居合いの先生が刀を大切に扱う。
自分の修行の為の大切な刀だ。
一般的に中級品で100万円ぐらいするだろう。

この刀で五寸釘は斬れるだろうか?
ほとんど斬れない!
刃こぼれが嫌だから、最初から斬ろうとしないからだ。
斬れるだろうけど斬れないのだ。
刀が大切だからなのだ。

少し譲って、巻きワラを斬れるか?
少し教われば斬れる様になる。
そこで、中に細い青竹を芯に入れて斬らすと、
前もって青竹の芯の存在を教えておくとなかなか切り落とせない。
しかし、それを言わないでおくと簡単に切り落とすことが出来る。
要は意識に違いが生じて、手の内が鈍るのだ。

一時期、西村は抜刀術を習っていた。
その為の刀----ワラ斬り用の刀、竹斬り用の刀、どたん斬り用の刀を持っている。
       さらに、青龍刀と争う刀も持っている。

ワラ斬り用の刀で竹は切りたくない-----刃こぼれするからだ。
ワラを斬るときは刃の薄い切れ味の刀を使う。
竹を切るときは蛤刃の刀を使う。

刀を大切な物、高価な物、神聖な物と意識をすると、勿体なくて物は斬れない。
しかし、単なる刃物で道具にしか過ぎないと思うと刀に遠慮をしないから、存分に腕が発揮出来る。

抜刀術をしてみれば簡単に判る事だが、刃は容易に刃こぼれをする、クニャと曲がり鞘に納まらなくなる。
これを気にするようならば物は斬れない。
西村の抜刀用の愛刀は重ねは厚く、身幅も広い。
間違っても曲がる様な刀ではない。
すると安心して斬れるのだ。
重ねは薄く、身幅も狭い観賞用の刀だと思い切って斬れない。

何故これを書いたかとかというと、抜刀術の腕も刀に左右されることを言いたい。
高価、神聖、大切、刃こぼれが嫌、研ぎ代が20万円---等が頭をよぎると斬れない。

刀もただ物を斬る道具にすぎないと思えば遠慮なく斬れる。

抜刀術の会員には刀の刃こぼれ、曲がりを気にする様な人はいなかた。

この五寸釘斬ってみるかと声がかかれば、私がやります---という人ばかりだった。

居合いの名人と、抜刀術の中級者とどちらが上手く斬れるだろうか?
答えは簡単だ----斬るに慣れた人の方が上手いのだ。

ワラを斬ろうと思うとなかなか斬れない---ワラの途中で刀が食い込んで止まる。
ワラを斬り落とそうと思えば簡単に斬れる---刀が動く途中に物があれば簡単にきれる。

要は意識の問題であって、腕前そのものの問題ではないのだ。


これから剣道に戻る。

竹刀で頭を当てにいったのか。
竹刀で頭を叩きにいったのか。
竹刀で頭を打ちにいったのか。
竹刀を刀と思って、頭を斬りにいったのか。
竹刀を刀と思い込み、額から喉に斬り込んでいったのか。----この時にはじめて十分に腰が入った面になる。
自分はどのレベルで面に打って出てるか−−−−検証してみましょう。



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