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- ある整形外科の先生との対話 - 西村雅興 [2015年12月18日(金)]



ある整形外科の先生との対話
西村雅興
2015年12月18日(金)
先日、西村が蹲踞がし難い、正座が出来ないのと、アグラをかく時股関節に痛みが有り十分に吸われない。
稽古の後の挨拶の時袴から足が出ているのがみっともないので診てもらった
日常生活には何の問題も無いのだが、ある大学の整形外科の教授に診てもらった。
股関節のソケット部分の端の軟骨部分が骨化してつっかえていいるせいだと言われた。年相応の股関節の疲れは観えるが大きな問題にはならないと言われた。

先生が剣道は何段ですかと聞かれ、何年位前にとられましたかとも聞かれた。
今は七段教士ですと答え、七段になってな年たったかと聞かれて15年くらいかと答えた。

私が診ている女性で74才で何度も七段に挑戦している人がいる。
その熱心さと意気込みにはほとほと感心させられると言われた。

この話を聞いた時、私は先生に言った。
この女性の雰囲気が感じられる。
剣道大好きで何としても七段を燃えて、何度も何度も挑戦しているのだろう。
女性で六段を受かったと言う事はそれ也に強い剣道家だと思う。
おそらく七段の力は有るのだと思う。
彼女は六段を受けるつもりで稽古をした事を、七段の受験にも同じ様に稽古をしているのだろうと思う。
この稽古をしている限り、延々と落ち続ける。
15%の合格率、さらに女性のハンディーを考えるとかなり難しい。
面の相打で両者不合格ということになる。
男性相手に面の打ち合いをせずに、スッと入り身に体を入れ、面を打たせてしっかりとした小手か胴を斬れば受かるのだ。
六段は稽古量を増やし、打ち勝てば合格する。
国体の選手も務め、六段が若くして受かった高校の先生、強いのだが七段には何度も落ちるのだ。
高校生相手に俺は強いを示していてもダメなのだ。

良い攻めをしているな!有れ!打ちゃた!あれ入った1
強いね、若いねもう少し修行を・・・。
強い自分を見せたが、七段に求められている剣道をしていなかった。

七段の合格に要求されるのは理合が判っていかを問われている。
六段の相手なら攻めが強いと居着く事があるが、七段を受けている人は居着く事が無い。
攻めて、緩めて、見せて相手が引き出されたとこを仕留める事を要求される。
剣道の強さよりも、心の駆け引き、自分をエサに引き出す(捨てる)覚悟、心の余裕を見られる。

この女性の場合、相手が男性ならば筋力の違いのある男性に、相打ちの面を取ろうとしないで、スッと打ち間に入り先を取り、面を見せて打たせて胴を取れば一発合格なのだ。
小手もしかり。
しかし、面を差し出すのは非常に難しい。
打たれたく無い心が有れば出来ない。
74才で女性、七段を何度も狙う意気込みの人に、自分を捨てろと言っても難しいだろうなあ!
ここが思案のしどころだ。
良き師の助言を得れば受かるのだが・・・聞く耳が有りや無しや?

昇段審査には◎の打を要求される。
◯、△がいくら入っても合格の価値にならない。
その為。◎になる打を練習する必要がある。
互角稽古で○の打ち合いに終始しては受からない。
西村は私自身が最高の打ち込み台になり、相手に◎なる面を打てる様に指導し、次には攻め口と捨てどころを教える。
これらが身に付くと七段は受かる。

だいたいこのような話をした。
先生「ウーン!奥が深いね!」と感心された。



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