【剣道形の【機を見て】すなわち、意識波動、打つぞという気持ち、腰が入り、により生じる無意識の予備動作で打太刀に打ってこさせる。】 剣道形の解説には全く書かれていません。 この【機を見て】の幾が何か全くわからず形稽古をしても意味がありません。 それを説明出来る先生もほとんどいません。 機を見て、観て、感じて・・・相手が打に行くぞ!と、グッと体が少し出て(足は動かず)、さらにその気配(意識エネルギー)を感じたら、遅れてなるものかと体を進めて打ちにいく・・・これが打立ちです、 しかし、打立ちは師の位、だから打立ちが先に打って、仕太刀がそれに連れて動くと教えられます。 そうすると打太刀になった人は、機が判りませんから適当に自分から打に出るのです。
剣道形は師が弟子に形稽古を通して、負けパターンを演じ、仕太刀(弟子)が勝ちパターンを体感させていただいて、剣道の理合いを身体を通して身につけるものです。 弟子の仕掛け【機】に反応し、師がつい打ちに行って、仕太刀に仕留められる作業を繰り返し、繰り返し反復して弟子を理合が自然に身につけるものです。
日本剣道形を作った大先生方は【機】は常識だったのでそれについての記述がないのです。
実際の稽古では、勘の良い人はこの瞬間面に飛んで来ます。 スッと小胸を出すと(打つ前の予備動作・・肩甲骨を寄せて肩を引く動作、つぎに肩を出して手元を前に出します。)、勘の良い人は「来る!」と感じて打って来るのです。
剣道の強い人は長年の練習で相手の微かな予備動作を感知し対応します。 見える人にはこのワズカナ兆しを察知するのです。
では、剣道は自分の予備動作を見せずに打ち間に滑り込み間を盗む。 相手が気がついた時は自分は斬り間に入っているので、簡単に打てます。 剣道は予備動作の読み合で、打つチャンスを伺って今。
西村と稽古をした人は口を揃えて言います。 「気がつくと先生が目の前にいる!」 打気の気配を消し、予備動作をほとんどなく、間を盗むからです。 「打ちませんかー!」と問いかける様に、右足から滑るように(重心の滑落)進みます。打気が無いから気を察知されません、筋肉を緩めて進むので、相手は反応出来ません。 これが感じれない動き、見えない動き、察知されない動きです。 柳生流(捧身・身を捧げる)の【捧身の術】です。 これが難しいのは、打たれたくない思いがあると、打たれに出れない事です。 稽古で身に付くのではなく、意識、人生観が変わらないと出来ないのです。
とにかく相手の【機】を微かな物でも見逃さない稽古です。
【足と手同時にというこの先生のことは素直に受け止められないですが】 貴方の備えが甘いので、その先生からみればそう身えるのでしょう。 先日、足から攻め合い手を起こして面を打つを指導した人が八段に受かりました。 指導前は手足が一緒に動いていた先生です。八段審査も一次2回くらい受かっていた先生です。何としても二次が受からなかった。 それで相談を受け、足を先行する面打を指導しました。 その結果が動画で観られます。 先ずは西村と丹羽先生との稽古。
2011京都大会 朝稽古 2013京都 2016年5月2日 埼玉 永松先生八段二次審査 東京剣道祭2015 永松先生
これをYou Tube dで観て下さい。
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