【頭に浮かぶ稽古風景】-2 これは稽古風景ではないですが!
京都府での大会。 当時高校生だが大学生にも一般にも試合で負けるなんて考えてもいなかった。 あるとき団体戦で全員が2-0で負けた。 私は大将だった。 2-0で負けたのだが、蹲踞して始まり,蹲踞して終わる。 この間の記憶が全くない。 橋詰め先生が「相手はプロだからしょうがない!」と慰めてくれたのだが、記憶が全くないほど、一瞬に負けたのだろう。 相手は京都府警のAチームの大将だと後から聞いた。 六十年の剣道生活で後にも先にもこの記憶が無い試合はこれ一回きりだ。 何だったのだろう? 予想するに、蹲踞から立った瞬間に小手を打たれ、二本目の合図の瞬間に面を打たれたのだろう。 瞬殺されていたようだ。 ただ呆然と立っていた様だった。
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