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- 稽古始め1/10 - 西村雅興 [2006年1月10日(火)]
Re:稽古始め1/10 - 田伐正人 [2006年1月11日(水)]



稽古始め1/10
西村雅興 [HomePage] [Mail]
2006年1月10日(火)
今日は稽古始め!

12月中旬から竹刀を握っていない。
久々の剣道だ。
1月7日に満六十歳になった。
還暦を迎えるということは、生まれたての赤ん坊なのだ。
西村の全く新しい人生が始まる。
『見栄と義理を捨てれば病気は治る、』
『やりたい事をやり過ぎれば、身体が取り残され身体の病気になる。
やりたい事をしないで我慢をすると、心が病んできて身体も壊れる。』
これからは誰も目も一切関係なしにしたいことをしたいように、身体と相談しながらやっていく。
生き方に一切迷いが無い世界へ入ってきた。
剣道もその調子でやっていく。

剣道に迷いがないから、相手の攻めに動じない。
全てこちらが先をとり、引き出して打ち取る。
今日は二種類の攻めを使った。
1-右足を滑り出して、下から攻めて面を取る。
2-右膝をぐっと上に出すように腰を上げ為を作る、相手の起こりを面に取る。
低い状態の滑り出しと、体腰を浮かせて溜めを作る二種だ。
1-のタイプでは水が低いきに流れる様にストンと面が入る。
 この滑り出しの要点をまとめたいと思ったのだ。
2-のタイプでは相手によって決まり方が違う様だ。
いずれにしても打ち取る事は出来る。
1-で取った面は、相手はあぜんとしている。
 風が吹いたと思ったら面を取られていた感覚らしい。
 よくわからない内に打たれた様な顔をする・・・あぜんとした顔だ!
 島野君の以前の柔らかい攻めの面に近い〔最近は変わったと思うが)。
 原田源次先生の場合は身体全体の圧力がある。
 西村もこの圧力を研究している。
2-は原田源次先生のもう一つの面のタイプだ。
 西野先生も島野さんに、『その前がある』といった、足腰で身体を出して一度空間で
 タメを作り、相手を起して面を打つ。
 これで、面を取ると相手は参った!との顔をする。
1-2-共、結局は同じだが、身体の入り方が少し違う。
相手の心の準備も無い内に(心の隙)、打ち取ってしまうか。
相手と十分に攻め合って(心を掴んで)、体で引き出して起して取る。
少し研究をしてみよう。
そして、感想を聞いてみよう。
相手の面を打つ打ち方によっても、効果が違うようだ。
先日、六段を取った新進気鋭の剣士に感想を聞いてみる。
強い早い七段に対して、起して面を打つのはなかなか難しい。
小手や胴に捌くのは簡単だが、相手が少しでも色を見せると面を打つと決め込んでいるからだ。
正面からぶつかって面を取り合いする気が西村には起きないのだ。
最近は面の打ち合いもするが、その後は相手の裏を取るようにしている。
剣道は小手も胴も面もあることを、しっかり認識しておくべきだと思う。

昨年11月に六段を取った先生に話した。
「今回は、攻めの強さ、早さ、勘の良さ、身体能力の差で受かったと思う。
六段はそれで受かる。
しかし、七段はそうは行かない。
今度の相手は同じ試験に受かった、あなたと同じ能力を持った相手なのだ。
要は、あなたはもう一人のあなた自身と戦うことになる。
そうすると、そこで起きることは相打ちで両者共に落ちる事になる。
技術が上がるとスピードの問題は消えていく。
年を取るとスピードは段々同じになる。
打ち合って勝負を決めようとすると差がないから、相打ちの世界に嵌まってしまう。
打ち合う前に勝負を決めるような剣道を目指す必要がある。
打ち方、打ちに行く方法ではなく、相手と同調し相手の心を揺らす、超す工夫が必要だ。
そこで、打つ前に死ぬ!
体を自ら相手にさらす事なのだ!
私と稽古をして打たれたら、今度は横から眺め、少し分かったら、かてる相手と試してみる。
今日はそんな稽古をあなたとしてみる。」

彼が言った
「年寄り組は、相打ち相打ちで落ちていた様です。
年齢と共にスピードは均一化されるようです。」
彼は素直なのだ!
だから、アット言う間に六段に受かった。
ただ身体能力が高いだけに、スピード勝負から抜けるのが難しいかもしれない。

身体の筋肉はほとんど使っていない。
約一時間、剣道をしたが全く疲れない、身体も快調そのものだ。
おそらく明日、筋肉痛も全く無いと思う。
軽くジョギングをした感じ位だ。



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