今回『これが西村式入れ歯!!』を書きました。 そこには十分書いてあるので是非読んで頂きたい。
先週、山形から来院された患者様。 妹さんと一緒に来院。 約二時間半かけて説明。 さらに、完成義歯の雛形として、型を取り噛合せを合わせ、歯まで並べた。 そのときは非常に感謝され、涙を浮かべんばかりに依頼された。 その後、妹さんから電話があった。 「不安があるままでは、そちらに伺えない。」と色々質問された。 あんなけ時間をかけて、未だ質問がある。
初診時には見てもらえるだろうか! 先生はOKするだろうか、と不安がいっぱいだ。 西村が説明し納得した。
そこで、先生に入れ歯が入れてもらえるメドが立った。 そこから問題が起き上がってくる。
次回来られた時、色々注文が出る。 西村がその方の成功に最低これだけはしないと上手くいかない処置を嫌がる。 「その処置の期間話しが出来ますか? 絶対大丈夫ですか?」 と聞いてくる。
この様な話しが延々と起こる。 あんなに時間をかけても尚納得しない。 こんな人は最後まで何時間かけて治療しても不満が残るのは必定だ! この人が入れ歯で苦労し、わざわざ山形から東京へ来る理由がここにある。 お金もほとんど払わなくても、あれほど時間をさきエネルギーをかけてくれた事に感謝の念が一切無い。 この生き方の罰則が今の入れ歯なのだ! なまじ西村が親切西村すると、その上にあぐらをかく。 自我が強く出て来る。 (難しいからお断りしたい!と言いながら、相手に何とかお願いしますと言わせれば上手くいったかもしれないが。 でも必ず問題が発生する。)
そして、西村が言います。 「絶対なんか無いですよ! しかし、それを絶対にします! 私は貴方の治療をお断りいたします! それで、西村の処置の問題は一切、絶対起こりません!」
彼女が慌てて言います。 「そういう事では無いのです! 不安があればお願いできないし、私の希望も聞いて欲しいし! 先生に治療をお願いするとしたらの話しです。」
西村が言います。 「西村が貴方の治療をすれば、の話しはもう無いですよ。 先日来られた時と今日の貴方は別人です。 先日は難しいが、良い入れ歯を入れてあげたいと思った。 今日の貴方は、どんなに頼まれても治療はいたしません。 わざわざ、今日は私にその音葉を言わせる為に、喧嘩ごしで来られた。 わがままな貴方がむき出しです。 金も出すが、口も出す。 医療はそういうものでは無いですよ。 切実に健康を願う人に、医療人がそれに協力するのが医療です。 医療の協力者をわざわざ敵にする性格の人は未だ治る準備が出来ていませんから! こんな難しい人を治療するのはごめんです。 だから、お断りいたします。」
彼女が「まあ!先生そんな事を言わないで!」と言います。 西村がいいます。 「貴方の正体を見た以上、その気にはなりません。」
彼女は目を引きつらせ言った。 「分かりました、帰ります!」
その言い方を聞いて、やっぱり止めて良かったと思った。 この人と付きあうと寿命が縮んでしまう。
このような人が『治せるが、治せない人』と言う。 今まで十件ぐらい同じことを繰り返し、今回のラストチャンスも失った。
気の毒な人!
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