今日は四回目の長崎からの上京だ。
ニコニコとして診療室へ入って来られる顔つきは以前とは別人だ! こんなに品良く優しい顔だったかと思うほどなのだ。
彼女が言った。 「先生!私の友人が化粧品を売っているの。 私も勧められていたけど、いつもスーパーで買う化粧品しかつけないの。 先日、彼女が私に言ったの。 『貴女化粧品を変えた! それともホルモン剤でも打っている! どうして! そんなにピカピカの艶の有る肌になったの! 額のシワも半分ぐらい消えてしまったよ! どうしてなの。』 その場はゴマましておいたの。 東京まで歯の治療に来ている事は内緒なの。 でも嬉しくなっちゃった!」
今日は傷口も治まり、顎関節も良くなったたので、二つ目の入れ歯『診断用義歯』の準備にかかる。 まずは調整された即時義歯を使い、改めて印象と噛みあわせを取って、咬合器に付着する。 石膏が硬化するのを待って、歯の排列を患者様の口腔内でする。 技工士の松葉君が一時間位懸かって並べ終わって呼びに来た。 患者様の顔を見ると、大変満足げな顔だった。
西村が言った。 「OKだ!二つ目はこれで行こう。」 患者様が言った。 「先生!昔の顔を取り戻しました!」
さて、今日はこれからが西村の出番だ。 先ずは、顎の関節に針をし関節を和らげる。 さらに特殊な作業をして、顎関節を完全に緩める。 次は口腔内に指を入れ、顔面の表情筋、咀嚼筋肉群を徹底的にほぐす。 その次は首の後ろから第一頚椎辺りまで針を入れ、頚椎をほぐす。 首の真後ろも第七頚椎まで特殊な作業でほぐしていく。 さらに、胸椎もほぐしていく。
ここから、呼吸法を利用し患者様にブレスワークをしてもらう。 西村は胸を押して援助する。 その後、西村の手で頚椎一番から丁寧にほぐしていく。 この次は、もう一度呼吸法をさせ、背骨全体を西村の手でほぐす。 足のワークを追加して腰椎、骨盤の調整も終わらす。 そして、暫く寝ていただいておく。
この間に今までの入れ歯に有るものを入れ、さらに顎関節の緩みを確保する。 患者様が目が開いて今日は終了なのだが、歯肉、関節の事を考えプラセンタを追加。
キレーションヘ行って、動脈硬化も治すと言うことだ。 明日を約束して、今日は終了。
遠い長崎からも全くその距離・時間を気にされていない。 空いた時間は東京見物としゃれ込んでいる。
患者様は自分の命と恋愛をされている。 『恋路は闇でも遠くても、惚れた相手に合うならば、どんなこともいとやせぬ。』 こんな都々逸のセリフがこれを書きながらフッと!出て来た。 恋人と出会いの場が西村歯科医院、仲人が西村なのだ。
自分の本来の若さと命を取り戻す為に、未だ見ぬ自分に会うために、恋い焦がれて東京詣で、西村詣でなのだ!
毎日こんな思いを分かち合いながら、仕事をしている西村は真に果報面のだ。
経過は叉書きます。
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