最近はすっかり良くなり、顔色も健康そのものだ。 顔の寸法も自然な感じになった。 彼女曰く。 「先生!私は歯にかけたお金は500万円を下りませんが、この症状をな何とか楽にしたいと思って遣った金額は、建て売り住宅なら買える金額です。 この年に先生に会えて治療をしていただき、治って大変幸せです。 こんなことが起きるなんて、夢にも思いませんでした。 新聞であの本のことを知った時、ピーんと来たんです。 それで取り寄せ、本を読んだ時確信したんです。 この先生が救ってくれると。」 もうすぐ最後の本義歯に取りかかる。 治療の終了も近い。
彼女の得た価値は素晴らしい命なのだ。 西村の頂いた金額は130万円なのだ。 彼女がこのために費やした金額は数千万円にのぼる。
多くの患者様は治療費につて色々言われる。 自分の今の経済状況では苦しいとか、息子が大学に入ったところとか、家を立てたところだとか。 治療費は西村がその患者様に懸ける、時間とエネルギーの経営的試算によって平均的に出した物なのだ。 患者様の手に入れる価値とは比べられ無い非常に安価なものだ。 しかし、命に余裕が有ると感じたり、自分の価値を低く見積もっている人には高価に感じる。 多くの人はお金は有るが、自分の身体にはお金を使いたくない。 保険で何とかしてほしいと言われる。 命を薄っぺらな保険証に預ける勇気の持ち主だ。 しかし、同じ人でも癌の告知を受け、その命が助かると思うと、数千万円、いやすべての財産と引き換えてもいいと云う。 命が売り切れになってからは買えないのだ。 命は買える内に惜しげなく買っておくことだ。
この患者様も治療費を、女の状況を知っているから、いくらにでも提示出来る。 恐らく500〜1000万円を提示しても出されるであろう。 だからといっって、人の足下を見て金額をつり上げる様なことはしない。 治療に必要な手間代を、平均的に割り出した金額を提示するだけだ。 人の足下を見て金額を変えるようなことをしていては、毎晩寝つけず、目覚めも悪く、早死にするのは必定だ。 西村の提示した金額を高いと思うか、安いと思うかは、その人が人生で手に入れた価値観でしかない。
彼女は言う。 「治りもしないことに大金を使ってきた。 本当のこんな費用でよろしいのですか。」 ある人は言う。 「俺は歯医者で5000円以上払ったことが無い。 先生ところ可笑しいよ。」 ある女性が言った。 「インターネットで調べた金額より高い。 よそと同じ金額でやってくれ! そうでないと承知が出来ない!」 西村が言った。 「一見同じような物も、技術、手間、アフターの程度、その他の条件で金額は変わる。 その辺りが理解できないようなら、調べて一番安い先生にかかればよい。 結果は全て自分の身体に帰ってくるから。」 未だ若い女性だ! 人生と社会の構造をお知りでない。 試行錯誤しながら成長するのだろう。 気がつく前に身体が持てば良いのだが、おうおうに死に間際に気づくことが多い。
西村歯科医院は安いと云う評判は聞いたことはない。 しかし、金額以上の仕事をしてくれると云う話しは伝わってくる。
よく質問される! 「先生!歯医者選びはどうすれば良いですか?」 答えは簡単だ。 「その地区で一番高くて評判の歯科医を捜しましょう。 高くて下手ならとっくにつぶれている。
さて、その逆もあります。 安くて、早くて評判が良い先生。 医療がそんなに上手く、簡単に出来るわけが無い。 患者様の知らないところで『必ず嘘がある』 そこをしっかりしておきましょう。 それから、金額の張る治療を受けるなら、数件の歯科医を訪ねて見ましょう。 評価をするのは金額のこともあるが、相手の人物評価です。 大金を支払うときは真剣勝負です。 それに真っ正面から取り組んでくれる先生を選びましょう。 細かい内容の評価は素人には無理です。 今までの人生経験を思いっきり生かしましょう。 それしかない。」
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