"ひどいヘルニアの女性!!! 先日見せたレントゲン、MRIの女性からの手紙を載せます。
前略 私は、35才の無職で、1998年から現在まで椎間板ヘルニアに悩まされています。 今年の六月から、或るクリニックへ通院しています。 発病してから激痛の為に椅子に座る事が出来ず 寝たきり状態が続いていました。 途中から少し良くなった頃、自宅近くの歯科医院へ行き始めましたが、治療の途中に叉再発してしまい、通院が不可能になりました。 毎日、足の痛みをこらえるのに、歯を食いしばる日々が続いたせいなのか、しっかりと歯磨きが出来なかったせいなのか、歯の根がグラグラしてしまいました。 前歯は二本抜き、入れ歯になっています。 昔、治療して頂いた奥歯にかぶせた物が低すぎて、噛みあわせが狂ったのではないかと、一年前入れ歯を作って頂いた先生はおっしゃいました。 現在、入れ歯の合っていません。 下の歯の噛み合わせもひどいものです。 虫歯もあり、最近口唇が歪んでいる様な気がしています。 毎日悩んでいた頃、先生の御著書「本当に良い入れ歯の作り方」を拝読させて頂き、今の私の歯、腰の状態に思い当たる事が多々ありました。 現在、そのクリニックで治療を受け始めて4ヶ月になります。 未だに、少々の足の痛みが時々ありますが、椅子に座る事が可能になりました。 10月8日の診療の祭、その先生に御相談申し上げた処、 偶然にも西村先生を御存知でいらっしゃいました。 是非一度診察していただきたく思います。 御多忙中とは存じますが、御連絡頂きたくお願い申しあげます。 突然のお手紙を差し上げる失礼をお許しください。 かしこ
前略 長期に渡る治療を受けさせて頂いて有り難うございます。 通院を始めてからわずかの間に体のバランスが整い、上半身が腰にしっかり乗っている事が実感出来ました。 以前までは、真っ直ぐ歩いているつもりでいても、斜めに進んでしまったり、段差の無い所でもつまづいていたものです。 時間をかけて咬みあわせを調整して頂いたおかげで、少しも違和感の無い素晴らしい入れ歯が出来上がりました。 今では、長年の不調から一変して、自由に動ける事、奥歯で物をしっかりリと噛める事、大きく口を開けられる幸せを楽しんでおります。 母も大変喜んでおります。 これも患者に対する心からの優しさと、技術のおかげだと感謝の気持で一杯です。 いつも元気一杯の先生ですが、お身体、腰を大切になさって下さい。 叉、検診に伺いますので宜しくお願い申し上げます。 先生、スタッフの皆様の御健康、御発展を心よりお祈り申し上げます。
六月二十一日 川○○子 西村先生
今日は過去五年に渡る腰痛、ひどいヘルニアの闘いの記録である、MRI ,レントゲン等を持ってきて下さった。 それに西村の治療後のフイルムも撮って来て下さった。 腰椎四番、五番の大きなヘルニアは生々しい形でフイルムに記録されていた。 それが奇麗な形の腰椎に戻っていた。 皆様のお役に立てるならばとの思いでフイルムを持参されたのだ。 西村は写真を撮って記録させて頂いた。 今書いているのは『頭痛』の本だが、第二段は『肩凝り』第三段は『腰痛』の予定だ。 彼女の手紙は封筒、便せんともに、『鳩居堂』の物だった事を付け加えておきます。
今日はお母様も来院され、言葉少なかったが、顔一杯に感謝の気持が溢れていた。 歯科医冥利に尽きるとはこのことなのだ。
西村が彼女から学んだことは大きかった。 彼女は腰痛を治すことに本気になった。 この『本気』の意味をしっかり行動で現した。 彼女の心が治ることに、完璧に100%コミットメントしたのだ。 凄い人だと感心した。 この治療は、西村に彼女が治させたのだと思った。 治ると言うのはこう言うことなのだ。
帰りに振り向きながら笑顔で返してくれた口元から、真珠の様に奇麗な白い歯がこぼれていた。 彼女の口元はその顔の美しさをより引き立てていた。 最高の審美治療もやってのけた満足感で、西村はゾクゾクとした快感に襲われた。 心の満足が体に響いた瞬間だった。"
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