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- 目下新HPを作成中から 虫歯 歯周病   - 西村雅興 [2007年11月3日(土)]



目下新HPを作成中から 虫歯 歯周病  
西村雅興
2007年11月3日(土)
虫歯
多分に遺伝的な傾向・食物嗜好の原因が強いが・・・・・。
子供の虫歯は親の生き方の反映である。
小児歯科は親の行動療法であると断言されている。

ある患者様の例
昨年聞いた高齢の患者様からの話
「先生!私の兄弟はみな総入れ歯になりました。同窓会に行っても皆様はほとんど総入れ歯です。
私は先生に会ってこの30年間で失った歯は1本だけです。
足腰が立つ間は検診に来ますからよろしくお願いします。
本当に有り難うございます。」

渋谷の医院の時、同じビルの女性の患者様でした。
あるとき、エレベーターの中で西村が彼女に言った。
「○○さん!もうお金はいらないから、虫歯を作らないで!」
西村の切なる思いのこもった歯科医の言葉でした。
しかし、患者様は次のように言われた。
「先生!私は結婚もしていないし子供もいません。
私から甘いものを取り上げたら、人生の楽しみは無くなってしまいます。」
西村は絶句してしまった。
3ヶ月後に検診に来られた時、口の中を見て驚いた!
ピカピカ!だったのだ。
患者様が言った。
「先生!私は歯を残すことにしました。」
それから30年以上、半年毎に検診に来られます。
・・・歯を治療するのは歯科医だが・・・・それを残すのは患者様の意志なのだ!




歯周病
多分に遺伝的な傾向が強いので一概に責任が本人にあるとはいえない。
・初期に来院   歯科医による患者様の意識の向上により、見事な回復を得られる
・中期に来院   時間もお金も外科処置も覚悟すれば良くなる、甘い気持では治療は不可
・後期に来院   抜歯により次の対策を立てた方が良い
・コメント
どのホームページにも歯周治療について書かれていますが、そのままに鵜呑みにして甘く考えない方が良い。
基本的に治すのは患者様自信の手入れにかかっている。
手入れを怠り、ほっておいた自分への愛の喪失に目覚め、強い反省の念を持つことから始まるのが歯周治療です。
そして、完治には相当な期間・手間・費用がかかる。
基本的には意識と老化が問題なのだから。
【自分への愛の目覚めこそが成功の秘訣】・・・だからこ歯周病治療は難しいのだ。

ある患者様の例
初診の時、重症の歯周病の患者様が来院。
レントゲンを見て口腔内を診査すると、上下総入れ歯の診断をした。
患者様は泣き込み「何とか出来るだけ残して欲し!」
「あらゆる犠牲をはらい、努力するから残して欲しい!」
当時3医院を経営していた。
本院にて、約1年半をかけて治療をした。
全歯牙の神経を取り、全顎の手術を2回し、仮の歯を3回作りやっと治した。
途中、患者様の気が折れ、来院しなくなった。
何度も電話をして来ていただいた。
頂いた費用も相当な額だが、かけた時間を計算すると頂いた費用ぐらいが赤字になった。
当時、3医院を持つ歯科医で経費率は80%を超えていた。
可分所得を計算をしてみて愕然とした・・・頂いた金額の1/10にしか手元に残らない!
胃が痛くなるような思いをし、1年半の間その患者様の口腔内は頭から離れない思いをした。
当時、西村が赤坂で飲む数回分にしかならないのだ。
もう!こりごりだ!と感じたものだった。
あれだけの手間をかけた治療が5〜7年ぐらいしかもたないと思っていたからだ。
自分勝手に虚しい思いに駆られていた。
あれだけしても検診は一回も来ないのだ!
それから22年ぶりに、患者様は痛みが出て来院。
少しの処置で完治した。
しかし驚いた!
歯周病は全く進行していないのだ!
これは奇跡に近いことなのだ。
患者様が言った。
「先生!私は先生が勧めたウオターピックをこの25年で5台潰しました。
今が6台目です。」
何と!彼女の歯周病の予後の完璧な秘訣はこの言葉にあったのだ。
噛み合わせのズレが有ったので少し調整をした。
次にもう少し調整の必要があると言っておいたが来院されなかった。
それから数年経って脳溢血で亡くなられたと御主人から聞いた。
御主人が言った。
「妻は日ごろから先生のお陰で自分の歯でご飯が食べられると感謝をしていました。」
私が25年前に精根を込めて治療し、被せた物を壊すことなく人生の中で使い切って頂けた。
その歯の維持・管理のパーフェクトなる患者様の心に感激をしました。
御霊前に感謝の気持を込めた手紙を送らせて頂きました。
歯を治療するのは歯科医だが・・・・残すのは本人の潜在意識だと感じる!

さて、22年ぶりの症状は噛み合わせのズレが起きたからだ。
もう少し西村に噛み合わせを見せていたら、後10年は脳溢血にならないと思うのだ。
西村は噛み合わせから、左右どちらに起きるか予測がつき、それがハズレルことは無いからだ。
しかし、患者様は西村の命の保持の能力はお気付きでなかったのだ。
・・・残念だ!



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