当院の患者様 女性69才
主訴 入れ歯に痛いところが出て来た。
処置 インプラントのオーリングが摩耗し、義歯が緩くなっていたので、ゴムを換え入れ歯の裏打ちをするつもり。
履歴 平成14年上下総義歯を作る。 平成19年インプラント2本植、オーリングにて義歯安定維持を図る。 この方はハーモニカの師範で生徒を教えている。 2本のインプラントで下顎の入れ歯がしっかりとして感激されていた。
【お話の中で!】 お話をしていると繊維性筋痛症にて副腎皮質ホルモンの投与を受けている。 体調不良と遠距離なので、近くの歯科医に行くが、全く良くならない。 やっぱり先生しかないと来院。 医者は原因不明だが薬をくれるが。 痛みは消えるが、今度は薬の副作用で体調不良とのことだった。 何が問題なのと聞くと、肩が凝り痛みになり、首が凝り痛みになり、顎が痛くなり 首から上が痛くてしかたがない。
西村的診断ならばこれくらいの症状を消すのは簡単だ。 顎関節を緩め、顎位の改善を目指し裏打ちをする。 義歯の前方、側方、その他の処置をして顎関節の動きを正常化する。 患者さまが言った。 え!先生これ何!口が軽く開き、首も肩も軽くなって痛みが消えてしまった。
入れ歯も時間経過とともに骨の吸収等の経年的変化が起こる。 その結果、顎関節に問題が起きたり、噛み合わせが低くなり、結果として頸椎が詰まってしまい、神経系の圧迫を引き起こす。 オーリングの取替えついでに裏打ちをして、やや噛み合わせを高くして頸椎の圧迫を緩める。 ついでに、噛み合わせを調整によって、顎を緩めて、口回りの筋肉、顎の筋肉、首の筋肉をほぐす。 患者様が感激する結果になる。 今回は入れ歯の裏打ちのついでにサービスとしてやった処置なのだ。
本人曰く。 「これで薬を飲まなくて済めば命拾いです!」 西村曰く。 「本気ならもう少しするべき処置がある。」 処置内容を説明すると、次回の予約をされて帰られた。
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