今日は患者様の訃報を頂いた。
93才 心筋梗塞で手当が不能であったという事です。 娘様からお手紙と、つい最近までの笑顔の写真も頂きました。
2014年に娘様に言われた。 「母が88才になりました、そのうち検診に連れて行きます」 「あのとき先生が総入れ歯にして治して下さったお陰です」 体調不良を治す為に総義歯にしました。 その後元気になられた。 90才の時の検診で歩幅が凄く狭く歩くのにおぼつかなかった。 舌小帯の処置をすると頚が緩み歩幅が広くなり歩きやすくなった。 それから3年、色んな病を患いながらも明るく元気で生きて来られた。 91才の時に娘様から「母は91歳になりました何でも食べれてげん気です。 本当に歯は大切ですね!」 その後の93才に亡くなられた訃報です。 娘様から丁寧な手紙と写真を頂きました。
患者様の過去の写真を眺めながら、この入歯が37年間命を支えて来たのだなあ! と感慨深く感じていました。 成功の秘訣はしっかりとした義歯を作る事、咬合面をメタルに仕上げておく事。 患者様が明るい性格である事。 「歯医者を選ぶも寿命の内」という事です。
長患いをしないで、死ぬ間際まで元気で笑顔でいられたことは幸せです。 娘様は早期退職をされ二年四ヶ月間、お母様を介護され幸せな期間を過ごされた様です。
西村的には私の入れた入歯で93才まで、食事の不都合は全く無く、天寿を全う出来た事は誇らしい気分です。 自分の仕事が、人の命を延ばし、食事の不都合も無く93才まで過ごせた支えになった事は歯科医にとて名誉な事です。 歯科医である事が天職と思っている西村です。
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