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- ある歯科医である患者様からの手紙! - 西村雅興 [2007年8月12日(日)]



ある歯科医である患者様からの手紙!
西村雅興
2007年8月12日(日)
ある歯科医で患者様からの手紙

西村先生
 先日は御高診有り難うございました。
患者さんに倣(なら)い、私も手紙を書いてみました。
治療のみならず多くの為になる事を教えて頂き、大変感謝をしております。
噛み合わせに注目するようになったのは、往診を始めて多数歯欠損症例を多く扱うようになってからです。
合わない義歯や咬合のバランスの僅かな変化が如何に大きな影響を与えるか、全身に関わってくるかが朧げながら解ってきました。
それに伴い自分自身の噛み癖も気になり始めました。
一度誰かに診て貰いたい。
しかし、思う以上に難しい事だから、気軽に誰かに頼むのも気が引けると思っていたところに、偶然先生の「頭痛の原因は歯にあった」を目にしました。
(当時、ストレスもあったのでしょうが、しばしば強い頭痛が起っていました。)
 御自分の体で試される、という事に何とも凄まじいものを感じ、ここに掛かってみたいなあと思いつつも、きっと混雑していて、なかなか診てもらえないかも、遠くでもあるし、と二の足を踏んでいるうちに、忙しさに取り紛れ数年が経ってしまいました。
 その間選ばず仕事をし、また人に頼まれるままに引き受ける等をして、許容量以上の仕事を抱え続けた結果体調を崩し、人間不信(知り合いの絡みの仕事で、とんでもないことになりました)も経験し、それまでの生活を一変させたく一度常勤の仕事を辞めました。
仕事も減らし、心身共にようやく余裕ができたので、ずーっと先延ばしにしてきた自分の噛み合わせ治療に踏み切ってみようと思い立ったのが昨年の末です。
 久々に先生の本を取り出して医院のHPを拝見しました。
HPの中に、まさに自分が行き詰まっていた時に読み漁った精神世界について取り上げられている部分があり(昔は全く関心がありませんでした)まさにタイミングとしても今の状況にぴったりだ、これは行ってみろと言うことだろう事だと強引に解釈をし来院した次第です。
勿論、良いと思った物は直に触れてみたいし、何か勉強になるかもしれないと思ったのも事実です。 予想外だったのが、心霊治療の写真ですが、実は一年前にある本(ごく普通の漫画です)の中で、余談として「これは実際に見た事です、本当です。」と取り上げていたのを読んでいました。
しかも「某歯科医院で」「今は日本で見ることは難しくなってしまった」とあり、それを読んだ時は茫然としたものですが、長く読んできた作家の言うことなので疑いはせず、とにかく強い印象として残っていました。
その歯科医院が先生の所とは思ってもいませんが、そんな事があり、あの写真を見た時は驚きよりも「これの事なんだ!」と瞬間に思い出され、何とも不可思議な感じがしたものです。
短い期間でしたが、そういう意味でも実に濃いものがありました。
 話は変わりますが、先生位の方でも、今だ患者さんの対応に苦労をされたり、良かれと行った事が理解してもらえないと言う事がわかり(申し訳ないのですが)安心致しました。
私ほどのの者でも、日々本当に(金額の問題のみならず)「割に合わない」「真面目にやるだけ馬鹿らしい」と感じる事が多々あります。
丁寧に説明をし了承を得たと思っても、後になってクレームをつけられたり、必要の無い処置をされたと言われたり、同業者にまで理解されなかった事もあって、非常に悔しい思いをしたこともありました。
なので、先生もさぞかし悔しい事、もどかしい事が多かったと思います。
承諾書の文面などはとてもよく解ります!
御自分が解り過ぎている為に、かえって理解が得られ難いというのは実に歯がゆいですね!
しかし、これからも多くの方々を助けてあげてください。
 私は本当に勉強になりました!
目からかなりの色々落ちたきがします。
改めて自分が未熟なのと普段やっている事の罪悪さ(!)が良く解りました。!
また、いつか治療していただきたくなった時には宜しくお願いします。
長文乱筆申し訳ありません。
平成19年4月22日    山○○子

不思議な縁で、細い雲の糸をたぐるように、時間をかけて来院された、女性歯科医師です。
ここの書かれていることは手紙を見て初めて知りました。
真面目に生き、真面目に歯科医療に取り組み歯科医師の苦悶の心情も読み取れます。
彼女は来るべくして来たのです。
それも治る準備をし、歯科医としての飛躍の準備をして来院されました。
体調は良くなり、心もすっかり強くなり、二重はよりクッキリとし、顔は一層チャーミングになりました。
歯科医として何が不足か、これから何を勉強すべきかも知りました。
数年後には素晴らしい歯科医になっていることでしょう。
これから彼女の歯科治療を受けられる多くの患者様を幸せにすることでしょう。

歯科医自身が西村の患者様となっての手紙はなかなかありません。
患者様としての歯科医の本音が十分伝わる内容です。
先生!本当に手紙有り難うございました。

 さて、西村の近況は!
昔は100人以上の従業員を抱えるやり手歯科医でした。
今は歯科医二人の小さな歯科医院です。
今の勤務医の先生が西村歯科医院に勤める最後の先生になるでしょう。
そうすると本当にひっそりとした歯科医院になります。
西村が手がけた患者様を出来るだけ長く診て行く為には、西村自身が健康で長生きをする必要があります。
その為仕事の両を少なくし質を出来るだけ高めている。
毎日が簡単な治療、大きな治療、全て西村自身の手作りの治療です。
その為、本当に西村を必要としている人に限って治療をしています。
その選択は西村の直感に委ねています。
午前4人午後3人、一日10人を超えるときは稀です。
午後インプラント手術の時は、午後の全ての時間をその為にあけます。
仕事は一つ一つ工芸品を仕上げる喜びの作業です。
そうだ!
来週の月曜日の午後は患者様一人、インプラントの手術と義歯の調整だ!
火曜日の午後は二人の患者様のみだ!
じっくり、しっかり仕事が出来るのは本当に嬉しい!
こんなに楽しく仕事を出来るのは本当に幸せな歯科医だ!



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