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- 無呼吸症が治った話!!!! - 西村雅興 [2008年6月6日(金)]
- 無呼吸症が治った話!!!! - 西村雅興 [2008年6月6日(金)]



無呼吸症が治った話!!!!
西村雅興
2008年6月6日(金)
無呼吸症候群

世間を騒がせている病的症状である。
その本体を解き明かした原因療法は未だ見つかっていない。
見つかっていないわけだ、歯科医師が治す病気だからなのだから。

今日、患者様が言った。
「先生、先日無呼吸の診査をしたら、完全に良くなっていると言われた。
有り難うございます。」
西村が言った。
「それは良かったですね!歯科医であって西村でないと治せないんですよ。
あなたも今の治療を入れ歯を作る治療と思うか、命を救う治療かと考え治してくださいよ。
あなたの提示した予算金額は西村の本来の治療計画の1/3でしかなかった。
それでも私はあなたを救う為にその金額を受け入れする事にした。
死ぬのをホッテおくわけにいかなかったから。」

初診時、「入れ歯を作ってほしい。何も噛めないから!」
「無呼吸の発作で夜中に何度も目が明く、寝るのが怖い!とのことだ。」
「それに入れ歯が低い様な気がする!」
西村が見れば彼の症状の原因は明白だ。
両顎関節頭の後方落ち込みなのだ。
いわゆる顎関節症の無自覚なものなのだ。
療法の顎の関節が後方へ脱臼しているから、上向きに寝ると顎が後方へ落ち込み咽を閉鎖してしまう。

約2時間かけ、入れ歯の形を改善し、咬合口径を高くし、さらに顎の治療をした。
この治療方法は西村の秘伝で世界中誰も知らない。
顎の脱臼が治り、口が大きく開いた時、彼は言った。
「生き返ったみたいだ!」
そうなのだ、あごの関節が治り自由に動くようになると体全体が緩む。
そうすると、首の詰まりが消え、頭の中に新鮮な血液が駆け巡る。
表情はパーッと明るくなった。

翌日、少し外科処置をしたので消毒に来られた。
西村の顔を見るなり「先生!昨夜は久し振りにゆっくり朝まで眼を明けることなく寝れました。本当に助かったと思います。」
彼は寝る前のいつも感じる、呼吸停止の不安と恐怖から救われたのだ!
いわば西村は命の恩人なのだ。

それからは治療を受ける態度も良くなった。
入れ歯のさらなる安定維持、顎を前方へ誘導するこの二つの機能があるインプラントの手術をした。
それから一週間後の抜糸の時に言われた言葉が「先生検査をしたら治っていた!」なのだ。

後は西村流総入れ歯を作れば良いだけだ。

西村がこの手の治療をする時は350万円位が相場だ。
賢い人はこの金額が人生と命を救う自分への愛と知って依頼をされる。
本来この治療はいくらの金額にでも設定出来る。
しかし、西村がこの治療に注ぎ込むエネルギーの標準対価として決めているだけだ。
それだけ手間ひま回数を懸けて治すのだ。
人は人のエネルギーを得て治っていくのだから。

彼の提示した金額はアッサリといった。
100万円でお願いします。
うん!止めようかと思った。
この人本気ではない!
しかし、見殺しには出来ない!
悩んだ結果・・・引き受けることにした。
入れ歯の代金なしの、インプラントの代金相当でしかないけれど。

そして、今日、彼に言った。
「あなたの提示した金額は西村の思う1/3でしかなかった。
でも不憫で見殺しに出来なかたから引き受けた。
赤字を西村が覚悟した治療なのだ。
本来の治療は数組の入れ歯を作り体の改善をしていくのが本筋なのだ。
あなたも『入れ歯の治療を依頼をしているのか、命を救って欲しいと依頼をしているのか良く考えることですよ。』
西村が本気で作った入れ歯を入れた人は、その時点からほとんど老けてこないのだから。
命とお金と秤にかけて良く考えて下さいよ。」

彼は呼吸停止の発作で目が明く毎日だった。
近い将来、この目が開かなかった時、仏様になる予定だった。
医者は心不全ですと診断をする。
そらそうだろう!呼吸が止まれば心臓は停止する。

テレビやマスコミで医者がこの症状の治療方法を言っている。
イヤ!対症療法を教えているだけで、治療方法は無いのだ。
西村だけが知る原因療法なのだ。

過去記事から
『人は何て愚かなんだろう!
(そういう西村も、かってはそうだったのだが!)

今日、受付申し訳なさそうな、寂しそうな顔で西村に言った。
「患者様が今の治療を続けるかどうか良く考えたい。」との連絡があったと。
要は治療を辞めると言う事なのだ。
前回、計画書を渡した時点で振込がなかったことから、この結果は西村には察しがつていた。
重症の人を救うたびに同じ思いをさせられる。
「症状が消えると心変わりをする人がいます。そうならない様に。」
この人にも前もって同じ話しをしているのだが。
怖い話をしてまで商売をしたくないから次の事は言わないまでだ。

本人が治療をやめたと思っているが、実は計画書と言う踏み絵を与えられたことに気がつていない。
試されていることを知らない。
大変な症状を救ってあげたとき、それは臨時の状態に過ぎない。
その次にはこれを放置すると、おきな暗い穴が開いているのを知らないのだ。
地獄と極楽の境に立ったと云うことを知らないのだ。。

この人は数ヶ月後心臓に来るのだ。
不整脈で悩まされる。
そうなると今までどころの騒ぎでない。
不安と焦燥の日々を送り、人生を棒に振ってしまう。
結局、心不全もしくは無呼吸症候群で御亡くなりになる。
呼吸が止まれば、心臓が止まる。
これがこの人の人生なのだ。
延々と同じことを繰り返すだろう。
最後のチャンスを棒に振ってしまたのだ。
今まで、こんなことが沢山あった。
結局、感謝のない人は神から試練を与えられ試される。
気がつくまで、次から次へと重大な試練が来る。
お気の毒なことだ。
南無阿弥陀仏〜南無阿弥陀仏〜 

この人ともう二度と会うことはないだろう。
 
だから、『本物の医療の条件は患者様の心にある。』のだ。
患者様自身がここに気がつかないと、結局は治らないのだ。

○今回は相手の言い値で治療をする事にしたのは、余りに不憫だったからだ。
無呼吸症候が治った体験から、相当額の提示に変更されることを望む。
自分の命を車一台分の金額より査定をしている自分に気がつくことなのだ。



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