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- 歯科道場 - 西村雅興 [2009年6月30日(火)]



歯科道場
西村雅興
2009年6月30日(火)
歯科道場

西村は自分の歯科医院を道場と見ている。
一回一回が真剣勝負なのだ。
西村の対応いかんではある患者様が翌週に数百万円の振り込みもあり、半額振り込まれる方もあり、ハイ!お願いしますと明るい声で断言しながら梨の礫(なしのつぶて)で無断キャンセル、患者様の予算に合った方法で落ち着くことあれば、十分お金は用意してありますと言いながらそれは嘘、お金を出して治す予定が西村のつい優しさでその場でなんとかなる程度に落ち着かせるとお金が惜しくなり次回は来ない。
人はさまざまな行動をする。

それが良いとか悪いとかでは無い・・・その人の生き方なのだ。
この生き方を通して西村に多くのことを教えてくれる。
西村が真っ正面から相手に対応しているから見えることなのだ。
見えるが観得るになる!
命と人生を懸けて西村に指導をして下さる最良の師なのだ。

受付からも、妻からも、授業員からも「院長は優しすぎる!」との評価があるらしい。
横から見ている方が患者様の本当を見えるらしい。
信用できない患者様と周りが察しているのに、西村だけが「明き盲(めくら)」と言うことになるようだ。

さて、新潟からどうにもならないから助けてくれとの依頼があった。
上の入れ歯が落ちて食事が出来ない。
どこに行っても駄目なのだ。
「お金も十分用意してあります、どうか助けて下さいと懇願された。」
最悪の場合上にインプラントを2本入れてでもなんとかしてくれと懇願された。

通常はご本人の入れ歯は触らないのだが、することは決まっているので、何とか落ちない程度に2時間ほどかけて仕上げた。
新しい義歯を作る予備の仕事だ。
インプラントをするにはCTを撮って検査をいましょうと言って、計画書も渡した。
今日電話があって、金額とかその他のこともあって止めますとの返事だった。
何とかなったらお金が惜しくなったと言うことだ。
雄弁に自分の苦痛を話される人ほどこのような人が多い。

西村的には難しい人で、頂くお金の数倍手間がかかるので遠慮したいタイプではあった。
あまりにも可哀想で哀れを誘うので、つい手を出してしまったのだ。
それもかなり手間をかけて良くしたのだ。

この患者様は典型的な顎関節症で強烈な精神賦活剤を飲まないと人生がやって行けない方だ。
30年以上この様な人を見て来ているが、タイプといいその他が全く同一なのだ。

痩せ過ぎ、顎関節症、前の歯科医の悪口、精神安定剤、睡眠薬の常用、
何よりも身勝手で感謝の念が全くない。

この様な方には『神があなた気付、自分の生き方の悪しきを!』
と言わんばかりに苦しい症状を与え続けるのだ!
そうとしか言いようが無いのだ!

不平不満を唾を吐く様に他人に口うるさく言う。
体の症状の辛さを嘆き悲しむ。
生きている毎日が苦痛の連続で、生きていることを喜ぶことが無い典型だ!

それとは真逆に、この人は何と穏やかな顔をされているのだろう。
一見難しそうな入れ歯もスーッと良いものが出来上がり感謝をされる。
人生の良いお手本と感謝をしながら観ている。

そういえば、今日検診に来られた方は、かって少しボケかけていた女性だ。
優しいご主人と素直な人柄で、西村の治療で甦られたのだ。
検診の結果何の問題も無かった!
夫婦の愛の絆の良さを感じさせられた典型だ。

病気、症状は感情の吹きだまりが、限度を超えた時に命の警鐘として鳴り響く。
最初に症状が軽く出て、ほっておくと病気になる。
何かに執着しているとこの警鐘に気がつかない。
その感情の曲がり角を作ったことを知るには、深層心理療法しか無い。
しかし、これは実際には難しい作業なのだ。

病気になったとき『何で私が!何で俺が!』と思うのが普通だ。
しかし、周りの人から見れば当然の様に観得るのだ。
本人と家族だけが分からないのだ。
この様な事象を沢山見て来たのが西村なのだ!

せっかく見つけて手繰り寄せた雲の糸を自ら切ってしまうのが普通だ。

さて、西村は剣道を50年ほどやっている。
趣味の範囲だ。
歯科医の仕事を33年やっている。
真剣勝負だ。
人生を63年やって来た。
その50年間は真剣勝負をやって来た。
どちらかというとその40年間はタイとロープの綱渡りと阿修羅の人生だった。

師匠に付いて剣道をして行くと、人生の気づきと剣道の気づきは全く同じだった。
剣道が人生を検証している様な気がする。
例え最高の師に出会っても、やはり趣味では気づきが遅いのだ。

剣道の上達を願うならば、一度自分の人生の検証をした方が早いかもしれない。
西村は今死んでも何の悔いも無い人生を送ってきたと断言できる。

フランクシナトラで有名になった『マイウエイ』の英語の詩の内容も同じなのだ。

自分は何の為に剣道をしているかを十二分に検証をしてみてはどうだろうか。

最近会った歯科医
「鬱で自殺まで考えていた」。
それがあるセミナーを受けて別人に生まれ変わり、日本で初めてのある種の美容歯科を開発した。
それを日本中に広げようと精力的に動いている。
この様なセミナーをプロのトレーナーが出来る西村に当然のこととして沢山見て来た。
25年前の西村を見ている様な感じで彼を見ていた。

人生を年を重ねてもつまらない人は、いつまでもつまらない人なのだ。
剣道を年数重ねても、つまらない剣道をする人は一生同じなのだ。
いつ何を気づくかに懸かっているのだ!

病気も警鐘を見落としたり、見ない振りをしている人生の結果と考えた方が、治りが早いと思うのだ。



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