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- 35年間来られる患者さま。 - 西村雅興 [2012年9月14日(金)]



35年間来られる患者さま。
西村雅興
2012年9月14日(金)
35年間、年に2回は検診に来られるFさん。

衛生士が歯の掃除をした後、Fさんが西村歯科医院との関わりを話されていた。
内容は『歯医者はいっぱい有るけれど、西村先生しか私の歯は上手く行かない。
先生の代診の先生の誰が見てもダメなんだ!』
歯の掃除は優等生に掃除されている。

今から35年前の前の話になる。
口唇口蓋裂の為、形成、印象等に非常に困難を伴う。
(口の中から鼻の部分が見える状態まで裂解している)
顎の関節のズレは有ることは承知していたが、1本ずつ歯を被せていった。
治療終了後約半年の検診で患者様が見えた。
顔面蒼白で毎日2時間ぐらいしか眠れない。
体を水平にして眠れない。
その為、会社は倒産してしまったとのことだ。
何やら難しい病名をつけられていた。

西村はこの人を救う為に次回3時間の予約を取った。
治療は上顎の冠を全て外し、新たにスプリント的な仮歯を入れ、慎重かつ丁寧に噛み合わせと顎のバランスをとって、犬歯の誘導を付与した。

何とその患者様は当日から9時間熟睡出来る様になった。
廃人になってしまう所を救ったことになる。

以後35年間検診に来られる。
途中の治療で代診が冠を被せると、眠れなくなってしまう。
西村が調整するとおさまってしまう。

人によってはこんなに重篤な症状を引き起こすこともある。
西村でないとこの症状の意味を理解出来ないし、治すことは出来ない。
ただし患者様の心が壊れていないことが前提だ。

この患者様が、スケーリングの際に、衛生士に私はここ以外では治療が受けれないと、盛んに話されていた。



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