七段への道

本当の強さは“技術”ではなく、“心”

次はいよいよ七段への挑戦です。バリバリ練習をして自信満々出かけたのですが、結果は失敗。
あんなに練習してあれだけ技術も磨いたのに、まだまだ私が気づいていない原因があるようです。

その頃の私は自分自身のエネルギーを持て余しているようなところがありました。
一つのことに興味を持つと行き着くところまで行かないと気がすみません。人からは「よくそこまでやるなぁ」と、なかばあきれ顔で言われましたし、自分でも、そのエネルギーがどこからくるのか不思議でした。しかし、社長やプロ野球の監督をメンバーにしたセミナーに参加して、まだ私が解決していなかった問題に気がついたのです。

それは「女性に負けたくない」という気持ちです。
とっくの昔に忘れていた幼児期の体験が女性コンプレックスに繋がり、これを克服しようとして私は必死に「俺は男だ」と主張していたのです。

これが、これまでに様々なことを勉強して学会で発表し、本を書き、講演会や研修会を開いてきた私のエネルギーの源だったのです。

そのことに気がついて、やっとノンビリした毎日が送れるようになりました。剣道も、構えを見ただけで相手の気持ちがわかるようになり、師匠の言う“相手の色”が観えます。強さとは、技術ではなく“心”だったのです。ようやくそのことがわかって、私は七段に合格しました。

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