先生ご無沙汰しています。 胴のこと、先生に以前、京都で教わったあの胴打ちですよね。 あれなら左右胴が切れるのですよ、やはり。 子供との稽古で良く使います。 大人は「よくそんな器用なことできるなぁ」という感じで、子供は「きょとん」としていますが・・・。 僕も先生と同感です。面打ち一辺倒の価値感には少々疑問があります。しかしこの方向で行かないと八段審査には無理があるのが現状でしょうね。 大体60才以上の審査会場でこの様な期待に添う面打ちができる人などまずいません。 審査への傾向と対策と考え、まずはそれに取り組んではいますが、何か腑に落ちないところも確かにあります。 ただ「相手の向こうまで突き抜けて行くような面を打つという捨て身の心と思い切った踏み込みが無くては実際の真剣での立ち会いなど到底できない。この旺盛な気迫と身体を養う」という、こういう意味合いも捨て切れません。 幕末竹刀剣道が隆盛を見たのと、頻繁にあった血なまぐさい実際の刀争との間にも何かしらの関連性を感じてしまいます。
僕が今よりもっと若かりし頃に憧れた京都大会での八段級の先生方とその当時若手一線級の先生方との間には明らかに剣道に対する価値観の相違があると思います。その頃の若手の先生方が現在の審査をなされているのですから、当然その基準もしかるべきです。何度か審査に挑んで思うのはその立会いが試合に近くなっているということです。 合格するには中身のある完全な4連勝が必要なのかも知れません。
そんなことを考えました。
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