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- 関東歯科医OB稽古会 - 西村雅興 [2006年4月23日(日)]
有難うございました - 岡本 徹 [2006年4月23日(日)]
位が良かった! - 西村雅興 [2006年4月24日(月)]



関東歯科医OB稽古会
西村雅興 [HomePage] [Mail]
2006年4月23日(日)
関東・歯科医OB稽古会

久々に同じ仕事の人達との稽古会だった。
早く家をでのにカーナビにだまされて、凄く時間がかかってしまった。
知っている道を行けば良かった!
30分遅れで面を着けた。
今月では面を着けるのは4回目ぐらいかもしれない。

稽古は全般的にまあまあ身体が動いた。
皆様腕を上げていると感じた。

ある先生はいつもより打ち気が少ない。
後で聞くと足を痛めていたらしい。
二分程不調があると心が騒がない。
身体と心はよく知っている。
程よく自分をコントロールしている。
万全の体調と自負すると、心が勝手に走ってしまい墓穴を掘る。
今日の彼にはそれがない。
すると攻め難いのだ。

さて最後の一本、西村が少し身体を進めて行くと、先生が何かをした。
その瞬間、西村は面を打っていた・・・知らずに打っていた。
後で聞いたら、ツキに攻めたらしい。
西村は相手の攻めのハナに面に乗っていた・・・無意識だ・
彼が面に来ていたら、竹刀が上でぶつかりあったと思う。
彼の若さの身体能力を西村が超える事は出来ない。
しかし、今日の彼は落ち着いた剣風だった!
落ち着いた剣風には理由が有ったのだ。

M先生
上段を取れば既に七段の腕前だ。
今日は中段での稽古をした。
足の備え、身体の軸が上段の逆なので意識の冴えと身体が分離している。
西村には彼の心と身体の混乱ぶりが手に取るようにわかるのだ。
良かったのは・・・上段が中断を取った時、一度身体をゆすって、反動をつけて打ってくる人が多い・・・彼にはそれがない。
少し足の攻めは入りを練習すれば、スムーズに入って行けるかもしれない。
最後の方で彼に上段をとって貰った。
打つぞ!と、手元を少し浮かせて見せた瞬間、見事に西村の小手を打った。
間髪を入れずとはこの事だ!・・・素晴らしい勘を持っている。
この勘でいつも試合に勝ってきたのだろう。
彼に中断の足の運びと腰の動きが身に付くと既に七段だろう。
足をゆっくり滑らせて攻め入る。
相手に色が見える・・・この瞬間、彼の勘の冴えが生きてくると思う。

原田源次先生が言った。
上段をとって強かった者は八段に受かりやすい。
打つべき一瞬を身体が勝手に判断し、反射的に打つからだ。
上段は振り下ろす一瞬の感性を養って来たからだ。
それが八段診査に反射的な打ちに反映するのだろう。
彼の今日の小手はまさしく、間髪を入れずの打ちだった。

いつも稽古を頂くO先生。
今日は良かったですよ!
真っすぐ逃げずに面に出ていた。
ただ、面布団に焦点が合っている。
面は面金越しに咽まで斬る。
喉元へ斬り込む事をに焦点をあてると竹刀に威力が出てくる。

S先生
先生は既に出来上がっている。
最後の西村の面には身体が反応してしまったようだ。
それまでの稽古とガラッと変わった面を打った。
西村の意識では『面金超しに頭をブチ抜く迫力』で打ったからだ。
彼の鋭い感性はそれを察し、怯えた?避けた?
彼の優しさだろうか。
身体と意識は正面衝突を避けて打たれる方を選んだ。
彼は人と衝突を避ける優しい人柄なのだろう。

剣道の難しさはこの辺りにある。
武術か武道か、単なる打ちか教育的打ちか。
最後の面は武術的な相手を殺す面を打ってみた。
彼の意識は武道であった。
身体の壊れるのを避けた。
この場合、彼が負けたわけではない、西村が勝ったわけではない。
打った打たれたの後ろにある、精神的な背景を考えると話は別になるのだ。
今回、西村はあえて意識を変えてみたら、彼の人柄が打たれて得をする・避ける方を選んだ様だ。
何か彼の本質的な部分に触れた様な気がする。

この稽古会を指揮する先生。
この先生の人柄のおかげでこの稽古会が続いている。

関東地区の歯科医の剣道家OBの皆様、次回は是非多くの方々の参加をお待ちしています。

12月の最初の日曜日の予定です。



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