賀来先生の妙技
本当に上手い!こんな仙人の様な技は賀来先生の境地だ! (しかし、西村はその裏をかく妖術がある、)
相手を呑んでいる。 井上先生の重厚な構えもなんのその、竹刀を使って少し反応を試している。 スッと左足を右足に付けて次の準備をする。 右膝を緩めふわりと体を沈め、この時、身体全体は宙に浮いた感じで、相手の反応を待っている。 さらに、なおかつ頭は行くぞと合図をする。 相手がこれに反応したら打つだけなのだ。 相手が面と思えば手元が上がるから、上がり鼻を小手に取る。 打たれてみると判るが、右手がピクッとした瞬間はすでに打たれている。 これは何年も前の井上先生との対戦も同じだった。 西村も散々打たれました・・・どうして打たれたか全く判らないのだ。 ずいぶん昔の掲示板に出しました。 先生はこの小手を、面に跳んで伸ばして打つ。 古川先生に打った、西村のビデオに撮らせる為に三本の面だ。
今の西村の対処法 西村はこの時、打ちに出ません。 体を進め反応するだけです。 左手は納めたまま! 次は先生が困ります。 おそらく来た!と先生が受けに回り返す・・・摺り上げ面が多いが・・ 先生が左拳で竹刀を先に動かせば、浮いた小手を取るのは易しい。
賀来先生がまんまと小手を井上先生から取っている、同じ裏をかくのだ。 こうなるときつねとたぬきの化かし合いか、相手の心を読んでその先の手を打つ。 これは昨年の夏の賀来先生との稽古でした。
ともかく、ふわりと相手の白刃の下にサラッと身を置く! 打つ前に自分の頭を餌に呼び込み、左拳は虎視眈々とその時を狙っている。 これが懸かりの中の待なのだ! 『懸中待』 このような味のある立ち会いは少ない。 打とう!打とう1と攻め合い、打ちあっている。 ほとんどが竹刀から間合いに入っている。 竹刀を忘れて、体から間合いを破る立ち会いをみたいものだ。 前回の中島先生、各先生。 いずれも竹刀を忘れて、入リ身の妙で勝負を決めている。 打つ前に死ぬ・・・これが出来ている。
この捨て所、死ぬ勇気の発露をビデオでDVDでスローで見ると、その心理状態が手に取る様に見えるから面白い。 この文書を参考によく見て欲しい。
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