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- 指導者の資質? - 西村雅興 [2007年6月2日(土)]
指導者の資質-2? - 西村雅興 [2007年6月2日(土)]
Re:指導者の資質-2? - 林の孫 [2007年6月21日(木)]



指導者の資質-2?
西村雅興
2007年6月2日(土)
居合をしていた時だった。
「西村君刀はこのように天井を引っかくように振り下ろすんだよ。」と言いながら見本を見せてくれた。
どう考えても不自然だった。
それは斬れる、それでは斬れない・・・と居合仲間で論議している。
斬った事のない先生方の論議だ。
西村は実証主義です。
あるとき、抜刀術の大会を見に行った。
そして、田辺哲人先生に手ほどきをしていただいた。
斬る!とはこうすれば斬れると判った。
切り口を見れば一目瞭然だ!
実際の斬り方を教われば斬れるのだ。
論議の必要はないのだ。

初老の剣士がいた。
彼は目の前で形を披露し、その位置に物を立て型通りに動き見事に斬ってしまう。
どうも一般的に言われている居合と動きが違う。

林邦史郎先生(若駒会会長・殺陣師・NHK大河ドラマの殺陣指導者)
一時期、東京の小太刀護身道の副会長を一緒にしたことがあった。
彼の出したビデオを見た。
彼は人を置いて芝居の殺陣を演じる。
そして、その位置に物を置いて、同じ殺陣で全部見事に斬ってしまう。
そこには引き斬りだけでなく、押し斬りも披露されていた。

両者とも、刀の操法が斬る動きをしているのだ。

あるビデを見た。
その先生は千回見事に斬った。
一度もミスをしないのだ。
凄まじい!の一語に尽きる。
お弟子さん達はそれなりに立派に斬っていたが、失敗も多かった。

現代の居合の試合にも、引き分けならばその前の試斬の評価をもって白黒つける。
空手の試合ではそのような競技がある。

斬れる居合!と言うが、斬ってみないと話にならない。
居合修業の精神は違うところにあることは西村は知っている。
当時、居合の高段者が田辺先生から、通信教育を受けていた。
剣道の高段者はおおむね初めての場合は切れないで、頭を掻く。
全くの初心者の女性に刀を持たせ斬り方を教えると、スパッと斬る例が多い。

今思えば、あの先生には居合を教わらない方が良かった!
西村の感性は正しかった!



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