西村先生
こんばんは。 昨日はありがとうございました。
椎名先生とのお稽古は、思いがけない 出来事で、観覧席から息を止めて拝見しておりました。
先生方のお稽古を若輩の私が感想を述べることじたい 大変おこがましいことですが、先生のご指名ですので 以下に述べさせていただきます。
椎名先生と西村先生の稽古のポイントは3つです。 @気分(気位) A間合い B懸待
先ず@について、蹲踞から立ち上がって両者 椎名先生は心中に「ウキウキ」するような西村先生との 初の立会いを楽しむような気持ちの高揚が感じられました。 一方、西村先生は構えの迫力十分で、特に剣先がビシッと突きを攻めていました。ただ、椎名先生の「ウキウキ」に対し、西村先生の場合は、やや緊張というか、正直な真剣さを感じました。 しかし、剣を何回か交えた後の椎名先生の心の変化が大変興味深かったです。かっちり五分の気位で、竹刀と竹刀が交差しているのに、二人の心は、相撲の四つにがっぷりでした。ここが見ている側には、全く手に汗握る、剣道のホントのところでした。
Aについて、打ち合って、分かれて両者構えあった時、触刃の間の時、ここは絶対的に西村先生有利でした。しかし、なぜかいきなり交刃の間から始まった時、ここは椎名先生の間でした。面白いことに両者の良いところが出た時は、いずれもこの間から始まったところでした。特筆すべきは、先生も日記に書いてある椎名先生の飛び込み面が当たった時です、ここはもう「妙」でした。今立ち合いの一つのハイライトと言ってよいでしょう、ここなど正にこのスタートの間の状態でした。あとほんの数ミリ、間があれば、西村先生の捨てて入っての返し胴は決まっていました。
B自分から攻め入って、頭を差し出し、相手の打ちを引き出す西村先生に対し、椎名先生は、予備動作を終了し、心を調え、相手が自分の間(テリトリー)に入ってきたらば、迷わずズバッと捨てて打ち切る、この両者が立ち合う世界は、まさに「懸待」の世界そのものだったように感じました。
あくまで『剣道』をする両先生の立ち合いは、正に、打つべきところは全部打ち、打たれるべきところは、全部打たれた。実に気持ちの良い稽古でした。
あのような立ち合いをされている、椎名先生を初めて見ました。また是非勉強させて下さい。
本当にありがとうございました。乱筆乱文、失礼な表現・物言いご容赦下さい。失礼いたしました。
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