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- 全剣連合同稽古12/4 - 西村雅興 [2007年12月5日(水)]
Re:全剣連合同稽古12/4 - 岩崎敬郎 [2007年12月5日(水)]
Re[2]:全剣連合同稽古12/4 - 西村雅興 [2007年12月5日(水)]
Re[3]:全剣連合同稽古12/4 - 永澤 [2007年12月5日(水)]
Re[4]:全剣連合同稽古12/4 - 西村雅興 [2007年12月5日(水)]
Re[5]:全剣連合同稽古12/4 - 永澤 [2007年12月6日(木)]
追伸:こぼれ話! - 西村雅興 [2007年12月23日(日)]
Re:追伸:こぼれ話! - 岩崎敬郎 [2007年12月29日(土)]
Re[2]:追伸:こぼれ話! - 西村雅興 [2007年12月30日(日)]



全剣連合同稽古12/4
西村雅興
2007年12月5日(水)
全剣連合同稽古12/4

今日は医院に行くと、岐阜から御夫人が来られる。
時間がかかる処置なのだ。
受けつけに時間の繰り上げ依頼をするようにいったら、相手がらは明日は都合が悪くなったので先にアポイントを延ばしてもらおうと電話をかけようと思っていたとこだとのこと。
渡りに船とはこの事だ。
さあ!4時には間違いなく医院を出る事が出来る・・・あり難い!あり難い!患者様に感謝!

先月は先生が来られなかった。
何時もは11月は行事が忙しく来られなかった。
それでも風邪でも・・・と思い心配していた。
武道館に行くと先生の笑顔の出会えた。
「先生!何時から始めますか。」と聞くと「とっぱしからやる』との返事。
顔色が良く目が輝いていて、安心した。

西村は体重が少し減り、稽古もしっかりやっているので、体は軽快に動く。
昨日はぐっすり寝たので快調だ!
午前中、午後の仕事も順調に行ったので、心身ともの覚醒をしている。
最近にないベストコンディションなのだ。

先生の三番手に並んだ。
体を柔らかく、重心はやや落とし左足のヒカガミが伸びながら、膝には充分なたわみのが有りしっかりと床を掴んでいる。
後は右膝を抜いて滑る様に前進し、頭を捧げて先生の反応を待つだけだ。
この構えにはいかつさは全く無く、しっかりとした構えでもなく、しっとりとした構えなのだ。
左拳はしっかりとツボに入っている。
先生がしっかりと見て取れる。
押すも押されるもない、ゆったりとした時間がすぎる。
先生が少し先を出すが、ゆったりと眺めてそれを見ている。
先生がやや強引に面に来ると胴が入る。
攻めて、ここと思って行くと胴を抜かれる。
足から膝の二段で攻めると先生の手元が動くので小手から面に渡る。
要は先生の手元が動かないときは自分の左手が動かない覚悟なのだ。
ここだ!と思った時は小手に押さえられた。
最後の一本、先生の引き出しが良く快心の面が打てた。

ここ数年の内の最高の稽古が出来た!
先生との稽古はまさに一期一会の心境だ。
この稽古が最後でも悔いに無いような稽古をしたいと思う一心の稽古なのだ。
いつもそうは思っているが、その準備をしていったかが問題だった。
今回、岩崎先生の書いた『執念』に啓発され、充分準備をして行くと、やはりそれなりの稽古が出来た。
来月はさらに準備をして、今日以上の内容をのある稽古をしたいと思う。

次は、野正先生にお願いした。
しっとりとした攻め合いをした。
やや低めに突いて来られるので、スッとしのいで面に出るとしっかり打てた。
いつもは、ここからが難しい。
やや焦り気味に面を打ってしまった悔いが残る打ちが出てしまった。
先生は鍔競りになると、竹刀を右上から回して剣先で咽を突いてくる。
なかなか難し剣道だ。
その後先生が強引に突きにきたのを逆らわずに竹刀でお相手をした。
この時、先生の竹刀に逆らうと逆を取られて、ポンと面を打たれる。
ここが心法の醍醐味だ、
以下以前の書き込み。
2007/2/21全剣連合同稽古
『久し振りに、野正範士八段にお願いする。
(お願いではなく気で語り合う。『打つ前に死ねるか?』の鏡になっていただく。)
間合いを取り、意識波動で気を送る。
西村は竹刀を忘れ、気が先生の咽元を攻めている。
先生も容易には出てこない。
暫く膠着状態が続く。
先生が竹刀を巻いてくるが逆らわない。
その後、軽く面をポンと触られた。
参ったとは思わなかったが、先生に余裕が有った。
竹刀を巻かれ、意識が竹刀にとらわれ、先生のポンをかわせなかった。
今思えば、このポンの時スッと体をかわせば西村の余裕勝ちなのだ!
惜しい!その余裕が無かった。
81歳の範士八段の余裕に追いつかなかった。
これが2回ばかりあった。
途中、西村は身を捨て切ってスッと体を前に出した!
先生がどこを突こうがお構いない!
既に西村は死んでいる!
先生は喉元を突いてきたが西村は全く意に介さず、腰を入れてしっかり面を斬る。
先生の竹刀は左咽外を通過し、西村の面がしっかりと決まる。
打つ前に死んだ方が覚悟が出来ている分だけ歩がある。

稽古の後、挨拶に行く。
「あなたは豪快な面を打つねえ!」と褒めていただいた。
「最近、原田源次先生をお見かけしないが寂しいねえ!」と言われた。
「私も今日お会いして新宿までお送りするのを楽しみにしていたのですが。」と話した。』

【竹刀を巻かれ、意識が竹刀にとらわれ、先生のポンをかわせなかった。
今思えば、このポンの時スッと体をかわせば西村の余裕勝ちなのだ!
惜しい!その余裕が無かった。】
今回は先生の竹刀に逆らわず、押さえられず、竹刀とは別に西村の心はじっと先生を見つめていた。
今回は、先生はポンとした面が出せなかった。
この時点で、先生は頭を下げられ、稽古の終わりの合図をされた。
稽古時間は非常に短かったが、前回より西村の成長を認めて貰ったような気がする。

稽古の後に挨拶に行くと「あなたは立派な稽古をしますね!」と笑顔でお言葉を頂いた。

さて、今日のハイライト!
ゼッケンが盛岡・水【永?】澤先生との稽古。
見事な面を打つ!
真っすぐで西村のからだを突き抜けていく。
攻めは入りの先を西村にとられるが、西村の竹刀の先が面に届く時先生の大きく振りかぶった手元に当たり面が打てない。
いいせんに行ったと思うが強い打ちに押されてしまう。
結局、真っ正面の面の相打ちで、一本も面を打たせて貰えなかった。
なにしろ、教科書に載せたいぐらいのしっかりとした面を打つのだ。
稽古をしながらワクワクしてきた。
こんな真っすぐに大きく面を打つ剣士に最近お目にかかったことがない。
おそらく、一時期剣道のプロであったと思われる。
最後の方では、突き、胴突き、摺り上げ面(表は出来なかった)、裏からの摺り上げ面、面を打たせて左に捌く胴、右に捌く胴、大きく呼び込み斬り落とし・・・が入った。
ここからが本題だ!
彼は西村にどう引き出されようと、どう捌かれようと、どう打たされようと、どう打たれようと
・・・西村に少しでも入りが見えると、真っすぐ大きな面を打ち続ける。
他に色気を出さない・・・・これはなかなか出来る事ではない。
途中で小手の回ったり、受けに回ったり、打たれ捌かれることから心に変化が起るものだ。
彼にはこれが全くない。
もし、色気を出せば西村の術中に嵌まるのだが・・・全く色気をださない。
彼はいろんなことが出来るのだと思うが・・・
その為、西村は彼に良い面は一本も打たせて貰えなかった。
彼はこれから剣道の理合いを学ぶのであろうが、八段に受かる人はこのような面を打ち続ける人ではないいだろうか。
今は六段と聞く、50代になっての八段を予測させる、豪快で素直な面だった。

埼玉の大宮で原田源次先生が柳生の同期会に呼ばれて稽古をされた。
何しろ25人中8人ぐらいが八段になったそうそうたるメンバーだ。
真っ先にかかっていた先生は当時の警視庁主席師範だったらしい。
その稽古ぶりに原田源次先生が言った。
あいつらは強い、俺を相手にいろんなことが出来ると思う。
しかし、全員が面以外打たなかった、それが凄いことだ。
何とも凄い集団だ!
本物の剣道の稽古とは何かを感じずにはおれない。

原田源次先生を新宿に送る途中。
盛岡の水澤という人と稽古をした話をした。
永澤だろう?
彼は素直な剣道をする、県警で剣道をやっていたと思う。
六段は一発で受かった・・・と言われた。
水か永か教えて下さい。

西村に爽やかな稽古をし下さったことに感謝を致します。
次回は何とかして、真っ正面から面を一本ぐらい取りたいと思います。
宜しくお願い致します。

今日は西村の剣道人生、晴天なり!の気分だった。



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