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- 竹刀とゴルフクラブの動かし方? - 西村雅興 [2008年10月23日(木)]
その2 - 西村雅興 [2008年10月25日(土)]
ゴルフも剣道も身体動作は全く同じだった! - 西村雅興 [2008年11月30日(日)]
ゴルフの井桁崩し! - 西村雅興 [2008年12月22日(月)]



その2
西村雅興
2008年10月25日(土)
ゴルフはイチ、ニーッ、サーアン!
本を読んでいくと、アドレスで90%決まってしまうと書いてある。
前記でクラブの持ち方、立ち位置は書きました。
剣道と全く同じですね。
さて、構えが停止状態の構えと、静止状態の構えが有ります。
先生に言われたように立ち位置を決め、クラブの握り方を教わった状態・・停止の状態。
さて、テークバックに今まさに入ろうとする瞬間・・・静止状態。
特に『イチ』でスウイングの9割が決まると書いてあります。
「股関節を沈めて重心を下げイチ。」
スウイングの正否はアドレスの『イチ』で9割り決まる。
ここで重心を下げることで上体の余分な力が抜けて、下半身が安定します。
その上体でテークバックに入ります。

剣道の無くて七癖
蹲踞から立った姿勢は皆様立派ですが・・・
相手との攻め合いの中で
・前足に重心がどっぷり乗り、後ろ足のヒザが折れてしまっている。
・足幅が広くなってしまっている。
・両足が突っ張ってしまっている。
・両膝が緩んで曲がっている。
ここから打とうとすると、打ち出しやすい体勢に一度修正をする必要がある。
スラーッと立った姿勢、構えは自然体で格好が良いですが、これは停止状態。
そこからヒカガミを軽く伸ばしながら、ヒザを軽く緩め床を掴む。
ヒザの伸ばしシロを作る。
重心は足の幅のやや前に移動し、その打気を右足の親指が止めている。
この前足の親指を能の動きの様にそーっと上げると、重心は前下方へ緩やかに落ちかける。
これが見えない動きの始動になる。
もっと上手くやれば、腰の力を少し緩めると、お腹はスーッと前方へ行く。
この時、重心も前方に移動し前足の位置を越えようとする時に、親指を上げるとスーッと重心は身体の前に移動する。
そのまんまでは体が落ちるので、後足のお尻から連なる後筋の力で体を押し出し、水平を維持する。
床を掴みに行った重心の下げ分だけ、ヒザを伸ばして床を押す力が発揮できる。
もっと巧妙にするならば、起立筋を緩めれば相手に倒れ込む形になる。
それが難しければ、首の後筋を緩める。
可なり難しいが下の前歯を上の前歯に押し付けると起立筋はスーッと緩む。
一度試してみて下さい。
スッと身体が前傾を始めますから。
これは西村が世界で初めて、『咬合と姿勢を重心計で考察』と言う題目で学会報告しましたから間違いがありません。
初動は筋肉の緩みから入る、腹を緩め重心を前に落とす。
起立筋を緩める。
そうすると、滑り込むように、倒れ込むように身体が前に進みます。
これが相手から見えない、感じない動きの原理です。
さて、この始動の前に停止の構えから、静止の構えに移行しておく必要があります。
中倉清範士九段の構えの凄みはまさにこの瞬間の写真だったからです。
岡先生は『攻めは構えに有り』と看破されました。
西村君はどう思うかと聞かれ
「攻めはイメージです。」と答えた。
結局は同じ事で、今まさに打たんと思うイメージ、イメージでは既に竹刀は面をとらえている。
ただ、相手の関係性で親指で止めているだけの状態。

若林舞衣子プロは「私は足バタバタワッグルしながらアドレスのリズムをつくっていきます。」
これは身体の軸と重心を一致させる初歩的補正作用です。
丹田に気を納める作業です。

さて、剣道の他人の稽古をみてください。
目に力が入り、右肩に力が入り、右脇が開き、右足に体重が乗りとてもアドレスに入った状態とは言えません。
剣道は相手を前にした時、頭を後ろに引き、前に出た肩を後方に引き、スーッと息を吐きながら心を丹田に納める修業と心がけてください。
そうするとアドレスに入った状態になります。
しかし、現実は相手に気を引き出され、ゴルフボールに強く意識が行き思いの外れた動きになってしまいます。
西村もボールに意識が行くと、右手でヒョイとクラブを引き上げ、強く打ちたい、速く振る意識が左肩の引き上げになって空気を打ったりチョロになります。
これはいけないと思うと緩め過ぎて、ボールを打たずに地球を打とうとしてしまいます。
(15年前5番アイアンでハーフスウイングならば百発百中で見事に打てた時もありました。
ドライバーもハーフスウイングならば、前の打席の人が振り返るくらいの強いショットが出来ました。今は昔の話です。
浪人中の時(38年前)、身体を動かす為に時々打ちぱなしに稽古に行き、教わったことがあったからです。)

その内、前にも書きましたが手の内の中筋の効用をかきます。

尚、ゴルフの本には上手な表現があるので、これを使いながら説明をしていきたいと思います。



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