結局ここにつきます。 相手に対して元立ちの位になっていた。 道場で見られる光景ですが、必ずと言っていいほど元立ちの方が足で先を取り体を入れて行きます。 相手はこれで起こされ打ってしまう。 この起こりを打たれる。 これが西村がいつも書いている【飛んで火にいる夏の虫】です。 ここで難しいのは先に足から先を取って身を捨てる覚悟です。 この覚悟が有る方が先を取れるのです。 安江さんは立ち会いで【元立ちの位】をしっかり取っていた。 これは稽古だけではなかなか出来ない位です。 相手に打たれたくないとか、打ちたいとかではなく、先を取って相手に問うている! 自分を空しゅう(むなしゅう)!、打つ前に死ぬ! 審査の時でもこの心で対峙出来たことが素晴らしい。 チョット遅れて面を打っている時もあるが、相手を額のチャクラから心を見て動いているからです。 相手を良く見て、ここと思う時に先を取って打っている。 相手が大きな相打ちの面を打ってくれば、そこは面で対応しないで、一番効果的な小手に斬っている。 何よりも練習量と自信に裏付けされた腰の備えが立派だった。 お祝い稽古の時を見ても、面だけに拘らず相手によっては面を打たせて、小手等で捌いている。 あの腰の備えと右足の先を取った動き、右足をスッと出すが床に着ける事無く相手の起こりを一拍子で打っている。 青木君も何度も見直して練習をしてださい。
【手は勝手に動くはなあ!足はそうは行かない!】 この捨てどころの覚悟、この覚悟のある人が少ない。 だから腰が残り手と竹刀で相手の面をハタキにいてしまう。 青木君はこの覚悟が出来る前に葛藤が長く腰をモゾモゾしている。 その瞬間に西村に先を取られてしまう。 結局は心の成長がキーポイントです。 お父さんになった自信を剣道で表現して下さい。
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